導入事例
部品廃型による生産停止リスク回避
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業種別ソリューション
既設メーカーの炉設備を更新せずに、生産効率を向上。IGBT電源を追加導入し、部品廃型による生産停止リスクを回避。
生産効率向上 BCP 電源設備
IGBT電源の導入事例。鋳造工場のお客様の課題は２炉１電源高周波炉（※富士電機以外の既存メーカー）が稼働しており、一方でこの設備関連するサイリスタ素子等の部品の廃型により生産停止リスクがあったことでした。弊社IGBT電源の導入により、既存メーカーの炉設備全体を更新せずに部品廃型による生産停止リスクを回避、更には生産効率も向上させることができました。
※IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)。絶縁型バイポーラ・トランジスタ。パワー半導体の一種で、高い電圧、大きな電流を扱うことができ、電源電力の制御や供給に使用されています。電力損失を少なくし、さらに発生した熱を効率よく逃がす工夫が施されているなどの特徴があります。
製造業における設備管理の重要性
製造業では、生産設備を導入した後に保全やメンテナンスを適切に行い、長期間にわたって設備が稼働できるようにすることが求められます。
保全活動や定期メンテナンスを実施することで、生産設備の安定稼働、製品品質向上、生産効率の改善、安全性確保が可能になり、これは設備のライフタイムコストの低減に寄与します。
耐用年数が長い設備を管理する際の注意点
耐用年数が長い設備を管理する際に、関連する部品の廃型リスクへの対応を考慮する必要があります。
理由は、設備の耐用年数が長い場合、関連設備に使用されている部品やコンポーネントの販売が終了し、部品の調達が困難になる可能性があるためです。
この場合、以下の問題が発生する可能性が考えられます。
［部品の廃型リスク］
・生産設備の停止: 廃型部品が故障した場合、生産設備が稼働できないことにより機会損失が発生するリスクがあります。
・調達コスト増加: 廃型部品の調達に時間がかかったり、希少性から通常の調達コストよりも高額になる可能性があります。
・競争力の低下: 生産設備を適切に維持・管理できない場合、競合他社と比較して競争力が低下する可能性があります。
部品の廃型リスクへの対応方法
部品廃型リスクへの主な対応方法には「保全方法の見直し」「部品の代替品を探す」「製造メーカーとの交渉」などがあります。生産停止リスクの大きさと、発生可能性、リスク対策にかかるコストを比較し、必要な対策を検討しておくことが重要になります。
［部品の廃型リスクへの対応方法の例］
・予防保全: 生産設備の故障予兆を把握し、部品の故障頻度の回避・長寿命化やリスクがある部品の在庫化などでリスクを低減します。部品によりこの対策が難しい場合があります。
・部品の代替品を探す: 代替品により部品調達が容易になれば生産リスクを低減できます。一方で信頼性や製造メーカーのサポートが得られなくなるなどのリスクがあります。
・製造メーカーとの交渉: 部品供給に関する契約条件をあらかじめ定めておくなどすることで、設備の延命処置、改造による回避や代替部品の延長供給によりリスクを回避します。製造メーカーが交渉に応じない場合や、交渉に時間がかかる可能性があります。
「生産設備を最新のものに入れ替える」という方法も考えられますが、この場合、大規模な設備投資、操業停止期間の影響や、オペレーション変更・作業員教育などを考慮する必要があります。
導入事例：IGBT電源導入で既存炉設備の部品廃型による生産停止リスクを回避
導入事例概要
・業種：鋳造工場
・導入製品：IGBT電源
お客様の声
富士電機からの提案で、既存メーカーの炉設備全体を更新せず電源を追加することで工期を短縮し、生産活動を続けながら完工することができました。 おかげで経営環境が厳しい中、操業への影響を避けながら リスク低減を図ることができました。
導入以前の課題
既存の２炉１電源高周波炉は、サイリスタ素子等の部品の廃型により生産停止リスクがあった。
導入効果
最新のIGBT電源を追加導入することで、廃型による生産停止リスクを回避、更には生産効率も向上。
※既設メーカー、仕様により対応出来ない場合があります。
関連ページ：電気炉の省エネ化を実現する高周波誘導炉F-MELT100G
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