富士電機株式会社

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環境・社会・ガバナンス水資源の有効利用

富士電機は、環境保護基本方針および環境ビジョン2050に基づき、「循環型社会の実現」を目指し、サプライチェーン全体で3R(リデュース、リユース、リサイクル)を指向した活動を推進しています。その一環として、水資源の有効利用および排水基準の遵守に取り組んでいます。

水資源の有効利用

世界的な水資源の枯渇問題に鑑み、これまでの排水基準の遵守、投入量の削減の取り組みに加え、水資源の有効利用を目的に活動しています。

水投入量及び売上高原単位の目標を定めており、2018年度はその目標達成に向けて活動を実施しました。

2018年度は生産に伴い水を大量に使用する電子デバイス事業の増産が要因となり、国内・海外とも目標未達でした。電子デバイスの主力工場であるマレーシア工場では、新たに水のリサイクルを600(千m³)実施し、全拠点の水リサイクル量は1,877(千m³、前年比55%増)と増加しました。

今後半導体生産工場の水リサイクル比率を向上することで、全社水投入量の削減を目指します。

水投入量(グローバル)

水投入量(グローバル)


水リサイクル量

水投入量(グローバル)

【水リスク調査】

富士電機では、国内外すべての生産拠点において、水資源不足のリスクにさらされていないか確認するために、評価※1を実施しています。その結果、中国シンセン工場が唯一水リスクの高い拠点に該当しました。

①WRI Aqueduct(世界資源研究所)による世界の地域別の水ストレス評価結果

②水消費量

③水供給インフラ

※1 3つの指標から総合的に拠点の水ストレスを判断

生産拠点の水有効活用の取り組み事例

感光体を生産している中国のシンセン工場は、地域の渇水期に生産に不可欠な水の供給制限が実施されるなど、水ストレス評価においても水のリスクが高い生産拠点となっています。そのためシンセン工場では、工業用水使用量や排水量を抑制するために排水処理装置とリサイクル施設を導入。その結果、シンセン市と締結した水のリサイクル率の目標70%に対して実績を80%まで高めることができ、水を安定的に利用可能な生産体制を整備することができました。

また、水リスクは高くないものの、水の使用量が大きいマレーシアの生産拠点は、水投入量を2020年までに2011年比で30%削減する目標を策定して、計画的に削減活動を推進しています。具体的には、水を使う製造装置の管理基準の改善や純水リサイクル施設の導入などの取り組みを実施しました。

松本工場の取組み
半導体ウエハの製造を行っている松本工場では、ウエハ製造プロセスで大量の純水を使用するとともに、生産設備の冷却などにも多くの水を使用しており、水資源の削減と有効活用は重要な取組みテーマとなっています。

純水リサイクルの取組み

製造工程からの排水を選別し、比較的良質な部分を純水製造の原水として、リサイクルしています。

電気式純水製造装置の導入

イオン交換樹脂による純水製造では、イオン交換樹脂を定期的に再生する必要があり、その際、薬剤と水を使う必要がありました。電気式純水製造装置を1台導入することで、本設備により連続的に純水の製造が可能になり、イオン交換樹脂の再生に使う薬剤が不要になりました。このため、再生薬剤の排水処理も不要になり、電力使用量、水資源や薬剤を削減でき、純水製造のトータルコストも削減できました。

排水回収システムの導入(IWM:Integrated Water Management)

工場排水の終末処理後の排水は、公共下水道に放流していましたが、排水回収システムを導入し、再生処理(凝集沈殿等の濾過処理等)を行うことで、工場内の冷却塔やトイレなどに使う水として再利用しています。(約千トン/日)

排水回収システム(IWM:Integrated Water Management) 排水回収システム
(IWM:Integrated Water Management)


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