こんなところに富士電機#7
長野県の水力発電所に発電設備

環境負荷低減と電力の安定供給に貢献

長野県伊那市を流れる三峰川(みぶがわ)。長野県企業局が所管する春近発電所は、この三峰川の河川総合開発事業により1958年に建設され、同企業局が所有する最大の水力発電所として地域住民の生活を支えている。
建設から60年以上が経過した本発電所では、清水建設㈱(以下、お客様)を含む共同企業体による大規模改修工事が行われ、2025年4月に運転を再開した。改修により最大出力は2,000kW増の25,600kWとなり、年間発電量は一般家庭約3万世帯分に相当する。当社は、この改修において水車・発電機(1・2号機)、制御装置などの発電設備一式を納入。据付工事は、富士電機E&Cがお客様から直接受注し、富士電機グループの連携による高品質なソリューションを提供している。
当社は、1925年に初めて水力用発電機を納入して以来、約100年にわたり国内400ヵ所以上に水力発電システムを納めてきた。機器の設計から製作、工事施工・試験、アフターサービスまで幅広く展開し、国内シェアは2割を占める。

今回の改修では、環境に配慮する施策として、水車の制御機構に油圧式と電動式を融合することで油の使用量を低減するハイブリッドサーボシステムや、潤滑剤に油を使わない水潤滑軸受を採用。さらに、万一水害が発生しても設備や機器が水没しないよう、地域のハザードマップを考慮してこれらを設置している。
改修後の春近発電所は、発電機能だけではなく防災拠点や地域の子どもたちの研修施設の役割も担う。当社営業担当の萩原さんは「電力の安定供給はもちろん、地域に根付く本発電所の改修工事の一端を担えたことをうれしく思います」と語る。納入後、異常なく運転を続けていることに対して、お客様からは「富士電機さんの製品品質の高さを実感しています。今後もぜひ一緒に仕事がしたいです」と評価をいただき、別の水力発電所の改修工事においても発電設備一式の設計・製作を担う予定である。当社はこれからもお客様と二人三脚で再エネ電力の安定供給に貢献していく。
