この機会に是非、ご一読下さい。
- 生産工場の電気設備を管理されているご担当者様
- ビルの電気設備を管理されているご担当者様
- 施設を所有されているオーナー様
複数の単機能の保護継電器、表示器、スイッチを一つにまとめることにより、受配電盤の配線工数の削減や省スペース化を実現。万一のトラブル時には、事故波形記録機能などにより、原因の解析をサポートします。
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国内業界初のカラーLCD液晶を採用、7セグメント方式と比べ、多彩な情報表示が可能です。
周波数、電流、電圧などの複数の計測データを1画面で表示が可能です。 -
系統事故時の波形記録機能、保護動作時または事故発生時、事故波形を記録する機能を盛り込みました。
カレンダー・時計機能も新たに追加、原因追及・対策に活用可能です。 -
位相角の状態をベクトル図で確認できます。導入時、保守時の確認に活用可能です。
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JEC、JISの規格に準拠したOCR特性に加え、IEC規格にも対応。表示画面の日本語、英語切替もサポート。海外案件への対応も万全です。
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従来形のF-MPC60B/50シリーズとパネルカット、配線端子台位置、通信機能に互換性があり、置き換えが可能です。
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ディジタル形多機能リレーとありますが多機能リレーは、どのような機能があるのですか?
複数の保護リレー機能(詳しくは仕様欄をご参照)、電流、電圧、電力などの計測機能、
遮断器などの遠隔操作機能があります。 -
ローダソフトウェアには、試験リレーナビ機能がありますが、リレー試験時には、リレー試験器は必要ですか?
リレー試験器は必要になります。ローダソフトウェア内のリレー試験ナビ機能は、
試験を簡単に行っていただくためのナビゲーションソフトウェアです。 -
F-MPC60Gを使用するのに回路側に取り付ける機器はありますか?
変流器、変圧器、零相変流器、零相基準など計測したい項目に対応した変成器が必要になります。
一般仕様
項目 | 仕様 | |
制御電源 | DC100V(DC80~143V)、AC100V(AC85~132V)共用 *1 | |
突入電流 | 15A以下、4.5ms以下(AC100V 50Hz) 13A以下、7ms以下(DC100V) | |
消費電力(本体) | DC入力15W以下、AC入力20VA以下 | |
FUSE | 制御電源部に内蔵(3A) | |
定格周波数 | 50/60Hz (整定選択) | |
定格電流(CT2次) | AC 5A/1A :オーダー時指定 | |
定格電圧(VT2次) | AC 110V | |
定格零相電圧 | EVT3次定格電圧AC 110V/190VおよびZVT(専用) *2 注1. Vo/√3Vo 表示を選択可 | |
定格 零相電流 | ZCT 組合せ | AC 200mA/1.5mA(JEC-1201品) 富士電機㈱ 製のZCE□A/□ 200~3000A、 ZCED□/□ 200~1500A 1次側定格 AC 1A/10A :オーダー時指定 |
CT 組合せ | AC5A(CT残留回路, CT3次) 注2. CT3次の比は5~400A: 5Aを設定可 (5~100A:5Aステップ,100~400A:10Aステップ) 注3. CT3次はIo/3Io表示を選択可 | |
定格負担 VA | CT2次 | 1.0VA以下 |
VT2次 | 1.0VA以下 | |
EVT3次 | 5.0VA以下 | |
絶縁抵抗 | 電気回路一括対地間 100MΩ以上 (DC500Vメガ)電気回路相互間 5MΩ以上 接点回路端子間 5MΩ以上 | |
耐振動 | 振動周波数10Hz、前後/左右 複振幅5mm、上下 複振幅2.5mm、各30秒間 振動周波数16.7Hz、複振幅0.4mm、前後・左右・上下、各10分間振動周波数 10-59Hz、0.035mm 振動周波数 59-150Hz、0.5G 各軸 10-150Hz 8分間 CLASSⅠ | |
耐衝撃 | 300m/s<sup>2</sup>、3軸6方向、各3回 ピーク加速度 5G パルス幅 11ms 3軸6方向、各3回 | |
耐衝突 | ピーク加速度 10G パルス幅 16ms 3軸6方向、各1000回 | |
耐震 | 振動周波数 1-8.5Hz、X軸(水平)3.5mm、Y軸(垂直)1.5mm振動周波数 8.5-35Hz、X軸(水平)1G、Y軸(垂直)0.5G 方法A 1-35Hz 10分間 CLASSⅠ | |
耐電圧 | 電気回路一括対地間 AC2kV *3、 電気回路相互間 AC2kV 但し、RS-485通信、Tリンク、MN信号線、トランスデューサ出力端子、kWh出力端子は除く 入、切、トリップ接点回路端子間 AC1kV、1分間 | |
耐静電気ノイズ | 金属部接触 ±8kV、 パネル面(非金属非接触)±15kV | |
耐ノイズ | 振動周波数1MHz, コモンモード/ディファレンシャルモード 第1波波高値2.8kV、1/2減衰時間3-6サイクル 繰り返し頻度6-10回/商用周波数の1周期(非同期)JEC2500波形2 (ANSI準拠) | |
ピーク電圧1.5kV方形波インパルス性ノイズ(1ns/1μs10分間) 但し、MN信号線、通信線(RS-485、T-LINK)、トランスデューサ出力線、 kWhパルス出力線はクランプにてピーク電圧1.0kV方形波インパルス性ノイズ(1ns/1μs10分間) | ||
トランシーバノイズ:140MHz帯、430MHz帯、900MHZ帯にて10V/m携帯(800MHz/1.5GHz 0.8W)、PHS(1.9GHz 10mW)密着 放射電磁界イミュニティ:80MHz-1GHz, 1.4GHz-2.7GHz 10V/m CLASSⅢ スポット周波数80, 160, 380, 450, 900, 1850, 2150MHz 伝導妨害イミュニティ:150kHz-80MHz 10V/m CLASSⅢ | ||
電磁エミッション 伝導 150kHz~30MHz、79db(~500kHz),73db(500kHz~)尖頭値放射 30MHz~2.0GHz、40μV/m( ~230MHz)、47μV/m(230MHz ~1GHz)(準尖頭 値/10m位 置 ) 76μV/m (1GHz~2GHz)(尖頭値/3m位置) | ||
ファストトランジェント/バースト 制御電源 対地一括および入出力 2kV、通信(クランプ)1kV | ||
商用周波電磁界イミュニティ 連続 30A/m、1~3s:300A/m | ||
雷インパルス | 電気回路一括と対地間 ただしMN信号、通信線(RS-485、T-LINK)、トランスデューサ出力線、 kWhパルス出力線は除く。 5kV 1.2×50μs 正負各3回 変成器回路相互間 5kV 1.2×50μs 正負各3回 計器用変成器回路と制御回路間 5kV 1.2×50μs 正負各3回 制御回路間相互間 3kV 1.2×50μs 正負各3回 接点(トリップ出力)回路端子間 3kV 1.2×50μs 正負各3回 制御電源回路端子間 3kV 1.2×50μs 正負各3回 計器用変成器回路端子間 3kV 1.2×50μs 正負各3回 通信線と対地間 *5 1kV 1.2×50μs 正負各3回 | |
過負荷耐量 | CT回路:定格40倍 1秒 2回 VT回路:定格1.25倍 10秒 1回 EVT回路:定格1.5倍 5秒 1回 | |
周囲温度 | -10℃~60℃(結露または氷結無きこと):動作保証 *4 (0℃~40℃:特性保証) | |
保存温度 | -20℃~70℃(結露または氷結無きこと) | |
相対湿度 | 20%~90%RH(結露無きこと) | |
使用雰囲気 | 腐食性ガス、過度塵埃無きこと | |
接地 | D種接地(100Ω以下) | |
質量 | 1.7kg | |
許容瞬停時間 | 20ms(動作継続)ただし表示は消えます。 |
- *1 制御電源がAC電源で、保護27(UV)を瞬時動作(動作時間0s設定)以外で使用の場合、無停電電源装置またはAC用電源ユニット(別売, 形式UM2P-A1)と組み合わせてご使用ください。
- *2 EVTとZVT選択は接続端子切替。ZVT組合せ時は、ZPD-2をご使用ください。
EVT(110V/190V), ZVTの組合せは選択設定ください。 - *3 線間にAC2kVを印加しないでください。
- *4 動作保証温度とは、JEC特性保証温度での保証精度値の2倍以内、およびJIS温度の影響精度以内での動作を保証する温度です。
- *5 本体パネル面のローダ(USB)は、通信線の対象外です。
外部入出力仕様
項目 | 仕様 | |
入力回路 | DC100V(DC143V以下),AC100V(AC132V以下)共用 | |
ON電圧:DC40V以上DC70V以下/ ON電圧:AC40V以上 AC70V以下 | ||
出力回路 | CB 入/切/トリップ | 閉路電流:15A(DC110V),許容連続通電電流:4A |
上記以外 | 開閉電流:0.2A(DC110V 誘導負荷L/R=15ms以下) 許容連続通電電流:1A |
機種別保護要素一覧
ユニット | 零相電流検出方式 | 接地方式 | 基本形式 | 保護 | 計測 | 通信 | 関連資料 | |||||||||||||||||||||
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50 | 51 反限時 |
51DT 定限時 |
51DT2 定限時 |
50G | 51G 反限時 定限時 |
OCGA 零相電流プレアラーム | 67DG | 67DG/51G 選択 定限時 |
DGA | DGA/OCGA 選択 定限時 |
64OVG | 27UV | 27UV2 | 59OV | 47反相 | 46欠相 | OCA 過電流プレアラーム | VR電圧確立 | A,W,var PF, Wh DA,DW,varh DA max DW max I0, I0 max HI |
F | V Vmin HV |
V0 V0 max |
①Tリンク ②4-20mA+RS-485のうちいずれか選択 |
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受電 | 3CT残留または3次巻線付CT | 接地抵抗 | UM63FN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ユーザーズマニュアル 62F7-J-0215(和文) 62F7-E-0215(英文) 62F7-E-0219(IEC対応) |
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受電 | ZCT | 非接地 | UM62F | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
フィーダ | 非接地 | UM62C | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○* | |||||||||||
母線 | UM62BN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
- *1 標準は国内向けJEC 仕様(特性式:F-MPC 方式)です。海外向けIEC 仕様(特性式:IEC およびIEEE 方式)も指定できます(形式末尾に“E”を指定)。
- *2 OCA:過電流プレアラーム(定格過電流設定以下に電流設定すれば、プレアラームとして使用できます)。
- *3 フィーダユニットの67 は、受電または母線ユニットとの組み合わせになります。
- *4 保護の欄の数字は継電器を示しています(「交流変電所用制御器具番号 JEM 1093」より)。
例えば、 27: 交流不足継電器、51: 交流過電流継電器, 51G: 地絡過電流継電器, 64: 地絡過電圧継電器, 67: 地絡方向継電器 - *5 ZCT 方式の受電ユニット(基本形式 UM62F)にて51G を選択した場合、51G の仕様は67 の電流要素のみが適用されます。
- *6 電流(A)、電圧(V)、電力(W)、無効電力(var)、力率(PF)、周波数(F)、零相電圧(Vo)、零相電流(Io)、電力量(Wh)、無効電力量(varh)、デマンド電流(DA)、デマンド電力(DW)、デマンド最大電流(DAmax)、デマンド最大電力(DWmax)、最小電圧(Vmin)、最大零相電圧(Vomax)最大零相電流(Io max)、高調波電流(H I)、高調波電圧(HV)
- * 非表示選択可
表示/設定部
- 1…操作ボタン 十字、ENTER、RESET
表示切替や設定変更などに使用します。
また、RESETボタンは保護動作後の復帰操作でも使用します。 - 2…LCD表示画面*
- 3…POWERランプ(緑)
点灯で制御電源正常を示します。 - 4…RUNランプ(緑)
点灯で正常運転を示します。 - 5…ERRORランプ(橙)
点灯で装置故障を示します。 - 6…TRIPランプ(赤)
保護検出でフリッカ、保護動作で点灯します。
遮断器操作部
※母線ユニットにはありません
- 7…CB-CLOSEランプ(赤)
遮断器投入時点灯します。 - 8…CB-CLOSEスイッチ
遮断器投入操作スイッチ - 9…CB-OPENランプ(緑)
遮断器開放時点灯します。 - 10…CB-OPENスイッチ
遮断器開放操作スイッチ - 11…REMOTE/LOCALボタン
遠方/直接切替操作ボタン - 12…REMOTE/LOCALランプ(橙)
遠方/直接状態を点灯表示します。
- 13…ローダPC接続口USBタイプBコネクタ
* 本器に搭載されたLCD は有寿命品です。省エネモードを無効で長期間使用されると,10年を待たず画面が徐々に暗くなります。LCDが暗くなり使用が困難な場合はLCDの交換を有償にてお引受けいたします。