2025年調査(最新レポート)
鉄鋼業における自動化・省力化の現状と課題

鉄鋼業における自動化・省力化の現状と課題

鉄鋼業における自動化・省力化の現状と課題2025

調査資料全文は2025年9月公開予定

鉄鋼業界で自動化・省力化が求められる背景

鉄鋼業の製造現場では、省力化・自動化のニーズが高まっています。背景には、熟練技術者の退職、少子高齢化による労働人口の減少や人材不足が深刻化していることなどが挙げられます。加えて、グローバル競争が進むなか、現場の安全性向上や品質の安定化、生産効率の維持も求められています。

こうした環境の変化により、鉄鋼業界では自動化設備の導入や省力化の取り組みが進んでいます。省力化や自動化の導入は、限られた人材で安定した生産体制を維持し、業務の効率化や標準化にもつながるため、これら取り組みの重要性は一層高まっていくと考えられます。

鉄鋼業界における自動化・省力化の現状と課題

本調査では、鉄鋼業の自動化・省力化の現状と課題について、鉄鋼業の工場勤務者で、かつ、製造生産部門を中心とした対象者にインターネット調査を実施しました。

具体的には勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性、取り組み状況、目的・期待効果、対象となる作業や工程、関心がある技術やシステム、取り組みを進める上での問題・課題などの回答結果と、当社が提供する製品・サービスによる、鉄鋼業の自動化・省力化に役立つ導入事例をご紹介しています。

以下は、本調査項目のうち「勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性」と「自動化・省力化を進めている、または検討している作業や工程」の設問に対する回答結果をご紹介します。

勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性

勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性について、「非常に重要である」と回答したのは全体の34.0%、「重要である」が57.7%となりました(図1)。

勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性の調査結果
図1 勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性の調査結果

自動化・省力化を進めている、または検討している具体的な作業や工程

自動化・省力化への取り組みについて「一部または全体的に取り組んでいる」「具体的な計画があり取り組む予定がある」「導入を検討している段階である」のいずれかを回答した方への設問で、自動化・省力化を進めている、または検討している作業や工程について、もっとも回答が多かったのは「製銑・製鋼」で51.2%、次いで「製品の仕上げ・検査」で46.4%、「工場内の搬送・運搬」で36.9%の順に続く結果となりました(図2)。

自動化・省力化を進めている、または検討している具体的な作業や工程の調査結果
図2 自動化・省力化を進めている、または検討している具体的な作業や工程

調査概要

・対象エリア:全国
・調査対象者:製造業(鉄鋼業)従事者で、かつ、事業所形態が工場
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:97人
・調査期間:2025年6月11日~6月18日

目次

[調査項目]
・勤務先工場における自動化・省力化への取り組みの重要性
・勤務先工場における自動化・省力化への取り組み状況
・自動化・省力化を推進する上での目的・期待している効果
・自動化・省力化を進めている、または検討している具体的な作業や工程
・自動化・省力化を進める上で導入を検討してみたい、または関心がある技術やシステム
・自動化・省力化の取り組みを進める上での課題
・自動化・省力化の取り組みを進める上での課題(自由回答)
・参考資料1:製造工程制御のエンジニアリング効率化
・参考資料2:品質チェックの省力化