2025年調査(最新レポート)
鉄鋼業のGXに関する意識調査
鉄鋼業のGXに関する意識調査

鉄鋼業界でGXが求められる背景
鉄鋼業界では、GX(グリーントランスフォーメーション)への取り組みが重要なテーマとなっています。国際的に脱炭素や温室効果ガス削減への関心が高まる中、日本でも「GX推進法」や「カーボンニュートラルに向けた投資促進税制」など、企業のGX推進を後押しする具体的な支援策の整備が進んでいます。
鉄鋼業はその産業構造上、CO2排出量削減の中心的な役割を担っており、電炉の導入や再生可能エネルギーの活用、リサイクル技術の高度化など、設備やオペレーション全体の見直しが不可欠となっています。今後の市場環境の変化や社会からの要請にどのように対応していくか、GXへの取り組みが企業経営においてますます重要なポイントになっています。
鉄鋼業界におけるGXへの取り組み状況と現状の課題とは
本調査では、GXへの取り組み状況について、製造業(鉄鋼業)勤務者の役職者を対象者にインターネット調査を実施しました。 具体的にはGXへの取り組み状況、GXに関連する具体的な取り組み、GX推進により企業として期待する成果、GXを推進するうえでの問題・課題などの回答結果と、当社が提供する製品・サービスによる、GXに関連したソリューションの事例をご紹介しています。 以下では、調査項目のうち「GXへの取り組み状況」と「GXに関連する具体的な取り組み」の設問に対する調査結果をご紹介します。
GXへの取り組み状況
製造業(鉄鋼業)勤務者を対象にGX(グリーントランスフォーメーション)への取り組み状況に関する設問では、「現在取り組んでいる」と回答したのは全体の34.7%、「今後取り組む予定がある」が10.6%となりました(図1)。従業員規模別では従業員数が多くなるほどGXへの取り組みが進んでいる傾向がみられました。

GXに関連する具体的な取り組み
GXに関連する具体的な取り組みについて、「取り組んでいる」の回答が最も多かったのは「スクラップの高度利用・リサイクル」で72.4%、次いで「CO2排出量の見える化」が64.3%、「再生可能エネルギーの利用」が63.3%の順に続く結果となりました(図2)。

調査概要
・調査目的:GXに関する取り組み状況問題・課題に関する調査
・対象エリア:全国
・調査対象者:製造業(鉄鋼業)勤務者
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:216人
・調査期間:2025年5月28~5月31日

目次
[調査項目]
・GXへの取り組み状況
・GXに関連する具体的な取り組み
-高効率電炉の導入・検討
-再生可能エネルギーの利用
-CO2排出量の見える化
-スクラップの高度利用・リサイクル
-サプライチェーンでの低炭素素材調達
-GX推進法の活用(補助金・優遇税制など)
・GX推進により、企業として期待する成果
・GXを推進するうえでの問題・課題
参考資料1:エネルギーの見える化事例
参考資料2:CO2排出量の算定・可視化事例
参考資料3:ソフトセンサーによるCO2排出量の削減事例
自動化・省力化に役立つソリューション
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