鋳造工場ソリューション
工場・電気炉の排ガス測定/排ガス分析装置

最大7成分の連続測定対応の煙道排ガス分析装置。NOx、CO2、HCl、ばいじん測定に。

排ガス測定/排ガス分析装置

鋳造工場は環境保護(大気汚染)に関する法律や規制に対応する必要がある場合、排ガス中に含まれる有害物質の種類や濃度を正確に把握し、適切な対策を行うことが求められます。

排ガスの測定・分析することで、測定・分析データに基づく製造プロセスの最適化、適切な対策、環境への影響の評価と改善、法的な規制順守が可能になります。

これらの取り組みを行うことは、企業の持続可能性、企業ブランドのイメージ向上や信頼性の向上にもつながります。

富士電機の排ガス分析装置は長期安定性に優れた赤外線ガス分析計を搭載、NOx、CO2、HCl、ばいじんなど環境監視に必要な最大7成分のガス濃度を同時に測定できます。工場、電気炉などの排ガス測定に最適です。

排ガス分析装置の特長

環境監視に必要な最大7成分の排ガス測定に対応

排ガス分析装置の特長についてのイメージ

煙道排ガス分析装置は長期安定性に優れた赤外線ガス分析計を搭載、最大7成分のガス濃度を同時に、高精度で連続測定します。

各種ボイラ、工業炉、電気炉などから発生する排ガス濃度、排ガス測定・監視に最適です。

[排ガス測定成分]

  • NOx(窒素酸化物)

  • SO2(二酸化硫黄)

  • CO(一酸化炭素)

  • CO2(二酸化炭素)

  • O2(酸素)

  • HCl(塩化水素)

  • ばいじん(煤塵)

省スペース

装置前面から保守が行える省スペース構造、1台のキュービクルに収納することにより今までにない省スペース化を実現。

計量法型式承認取得済み

NOx、SO2、CO、O2計は計量法による型式承認を取得しています。

  • NOX:第SAN181号

  • SO2:第SAS182号

  • CO:第SAC182号

  • ジルコニアO2:第SE171号

  • 磁気式O2:第SF172号

煙道排ガス測定/排ガス分析装置

煙道排ガス測定/排ガス分析装置の導入メリット1

1台で5成分の排ガス測定、シングルビーム方式赤外線分析計

  • NOx、SO2、CO、CO2、O2、の5成分の排ガス測定、高精度で連続測定が可能。

  • 高感度で長期安定性に優れたシングルビーム式赤外線分析計・ジルコニア式酸素計、または磁気力式酸素計を採用しています。

  • 当社独自のサンプルスイッチング方式を採用。ゼロ点のドリフトが殆どありません。

煙道排ガス測定/排ガス分析装置の導入メリット2

1台で5成分の排ガス測定、ダブルビーム方式赤外線分析計

  • NOx、SO2、CO、CO2、O2、の5成分の排ガス測定に、高精度で連続測定が可能。

  • 高感度で長期安定性に優れたダブルビーム式赤外線分析計・ジルコニア式酸素計、または磁気力式酸素計を採用しています。

  • ツインディテクタで補正していますので他ガスによる干渉の影響を殆ど受けません。

  • オプションにてN2O、CH4の排ガス測定も可能。

煙道排ガス測定/排ガス分析装置の導入メリット3

最大7成分の排ガス測定、HClとばいじん濃度測定に対応。

  • NOx、SO2、CO、CO2、O2、HCl、ばいじんの7成分の排ガス測定に対応。

  • 国内初のレーザー方式の採用によりHCl測定のメンテナンスフリーが実現。

  • レーザーガス分析計の採用により従来システムより約40%の省電力化。

排ガスの測定方式・測定原理

シングルビーム/ダブルビーム式赤外線分析計

測定セルで吸収された赤外線量をマスフローセンサで検出します。マスフローセンサは測定ガス成分による赤外線吸収量を電気信号に変換します。低インピーダンスセンサなので耐久ノイズ性が優れています。また可動部がほとんどないため、振動に強く半永久的に使えます。

シングルビーム/ダブルビーム式赤外線分析計の説明

従来シングルビーム方式は低濃度測定には使われていませんでしたが、本商品は試料ガスと比較ガスを交互に測るサンプルスイッチング方式を採用することで、安定性が向上し低濃度測定を可能にしています。ダブルビーム式は感度が高く、最大 1:25 のレンジ比が可能です。

サンプリング・スイッチング方式

サンプルスイッチング方式は、試料ガスとゼロガス相当の比較ガスを内蔵の電磁弁により一定周期で切換えて測定部へ導入します。交互に測定することにより、常にゼロ点を監視しながら測定します。

サンプリング・スイッチング方式の説明

図はドリフトレスの仕組で「濃度相当分」が測定値に対応するため、ゼロ点がドリフトしていても、濃度の変化分のみを見ているため、ドリフト分は無視できます。

その結果、ゼロ点付近においても安定して測定することが可能となりました。

ジルコニア式酸素計

ジルコニア素子が高温で酸素イオンのみを通す導電性を利用し、測定ガスと基準空気の酸素濃度の違いにより発生する起電力を測定します。

ジルコニア式酸素計の説明

磁気力式酸素計

酸素分子は、磁界に引き寄せられる性質があります。これを応用し、測定セルに試料ガスが入ると、磁界の強い部分に酸素分子が引き寄せることで酸素濃度に応じた力が2連球の片側に働きます。この力を電気信号に変換します。

磁気力式酸素計の説明

レーザ方式HCl計

光源に赤外半導体レーザ(CLASS1)、受光素子にフォトダイオードを使用しています。HClガス濃度に合った波長帯を利用していますので他ガスの影響を殆ど受けません。また、ガスサンプリング機器が不要のため高速応答で、メンテナンスが殆ど不要です。

レーザー方式HCl計の説明

ばいじん濃度計

煙道内を移動する帯電粒子の電荷移動を静電誘導を応用して非接触で検出します。粒子が直接プローブに衝突する際に発生する摩擦電流は特殊な回路でカットし安定した出力を行います。

ばいじん濃度計の説明

ガスサンプリング系統図

ZSU形のガスサンプリング系統図 (NOx、SO2、 CO、CO2、O2ガス計)の例です。

ガスサンプリング系統図の説明

関連:富士電機のガス分析計シリーズ

富士電機では煙道ガス分析計の他、お使いの設備や設備条件に応じた幅広い分析機器をラインアップしています。日本で初めて赤外線ガス分析計を開発して以来、大気汚染などの環境計測を支える様々なガス分析計を提供。長年の実績からアプリケーションを拡大し、設備の最適な運用や省エネルギーに貢献しています。

富士電機のガス分析計シリーズ

ガス分析機器の使用例1:ごみ焼却設備

排ガス中の有害なガス濃度をは連続測定することが義務付けられています。各ごみ処理工程において有害なガス濃度を測定することで、最適な脱硝・脱硫・脱塩制御が可能です。

ごみ焼却設備でのガス分析機器の使用例

ガス分析機器の使用例2:大型産業用ボイラ設備

稼働している多数のボイラの燃焼管理を適正に行うことで燃料費の削減が可能です。また、排ガスについては、フィードバック制御により汚染物質の低減が可能です。

大型産業用ボイラ設備でのガス分析機器の使用例

ガス分析機器の使用例3:鉄鋼設備(転炉工程)

転炉で発生する転炉ガスは、発電や圧延工程の加熱などで再利用されます。CO2、CO、O2、H2の濃度を測定することで、酸素吹き込み量を制御しながら脱炭反応の進行具合を監視して、溶鋼の品質を適正に管理することができます。

鉄鋼設備(転炉工程)のガス分析機器の使用例

ガス分析機器の使用例4:熱処理炉設備

CP(カーボンポテンシャル)と相関のあるCO2やCO、CH4、NH3、H2、O2などを測定し制御・監視することで信頼性の高い品質管理を行うことができます。

熱処理炉設備のガス分析機器の使用例

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