こんなところに富士電機#1
無印良品にコーヒーマシン こだわりの「銀座ブレンド」を実現

アジアや欧米など多くの外国人観光客が絶え間なく店内に吸い込まれていく。ここは、無印良品 銀座。日用品や衣料、食品以外にも、地下1階に「MUJI Diner」、1階に「MUJI Coffee&Bakery」、6階から10階には「MUJI HOTEL」を併設する無印良品の世界旗艦店だ。

銀座店が力を入れる商品の一つが、店舗限定コーヒー「銀座ブレンド」だ。コクのある甘みと爽やかな香りが特長の1杯は、世界の産地から選び抜いたコーヒー豆を店舗内で自家焙煎し、提供している。銀座ブレンドはコーヒー豆でも販売されているが、「MUJI Coffee&Bakery」で淹れ立てを飲むことができる。ここに、当社のコーヒーマシン「Café Mania(カフェマニア)」が設置されている。

Café Maniaは、カフェやレストラン、ホテル向けに2023年12月に発売した汎用コーヒーマシン。抽出時の圧力、攪拌(かくはん)の強さやタイミング、蒸らしの時間など、100以上の項目を自由に設定でき、求めるコーヒーの味をきめ細かく調整できる。
無印良品を運営する㈱良品計画の食品部 田中達基様は、Café Maniaについて、「コーヒー豆の特長をしっかりと活かした理想的な抽出が可能で、常に安定した品質のコーヒーを提供できる」と話す。同社は今後コーヒー事業を拡大していく計画であり、当社営業担当の秋本哲は、「Café Maniaの海外展開に合わせ、無印良品の海外店舗にも採用いただき、ジャパンブランドのコーヒーマシンを広めていきたい」と展望を語る。

当社は2025年1月に、新たにスチームミルクを抽出する「ミルクユニット」を製品化した。従来のコーヒーマシンと連結することで、カフェオレなどのメニューも提供できる。コーヒー豆の栽培から焙煎まで、厳格な品質管理のもと提供されるスペシャルティコーヒーの人気に代表されるように、口当たりや風味、酸味や甘みなど、自分好みの一杯を選ぶコーヒーファンが増えている。嗜好(しこう)の多様化が進む中、多彩な味の表現力を強みとするCafé Maniaが市場で存在感を放つ日も、そう遠くはなさそうだ。
