食品製造業における脱炭素化への取り組みの現状と課題(最新調査)

調査資料全文は2025年9月公開予定
食品製造業に求められる脱炭素化
近年、企業の地球温暖化抑制のための社会的責任が重視されています。食品製造業でも地球温暖化抑制に向けた持続可能な事業運営が求められおり、特に温室効果ガスの排出削減、いわゆる脱炭素化への取り組みは、業界全体に大きな影響を与える可能性があります。
また、消費者や取引先からの環境配慮への要請や、環境関連法令への対応といった外部環境の変化もあり、経営・設備投資の分野でも脱炭素化の取り組みが注目されています。
このような背景から、食品製造業においても生産プロセスの見直しや再生可能エネルギーの導入、サプライチェーン全体の透明性確保など、さまざまな観点から脱炭素化が進むと考えられます。
脱炭素化への取り組みの現状と課題とは
本調査では、食品製造業における脱炭素化への取り組みの現状と課題について、食品製造業に勤務する役職者(課長職相当以上)を対象にインターネット調査を実施しました。
具体的には脱炭素化への取り組み現状、企業として期待する成果、具体的な目標設定・計画、現在実施・検討している取り組み状況、脱炭素化を推進するうえでの問題・課題などの回答結果と、当社が提供する製品・サービスによる、カーボンニュートラル・省エネに関連する導入事例をご紹介しています。
以下は、調査項目のうち「脱炭素化への取り組み現状」と「脱炭素化に向けた具体的な目標設定・計画」の設問に対する回答結果をご紹介します。
脱炭素化への取り組み現状
脱炭素化への取り組み状況に関する設問では、「現在取り組んでいる」と回答したのは全体の35.8%、「今後取り組む予定がある」が7.1%となりました(図1)。
従業員規模別では1000人以上で「現在取り組んでいる」が全体と比べ高くなるという結果になりました。

脱炭素化に向けた具体的な目標設定・計画
脱炭素化への取り組み状況について「現在取り組んでいる」「今後取り組む予定がある」と回答した方を対象とした、脱炭素化に向けた具体的な目標設定や計画に関する設問では、「目標を設定し、具体的な計画がある」と回答したのは全体の58.8%、「目標を設定しているが、計画はまだ策定中である」が22.7%、「目標設定を検討中であり、計画はこれからである」が7.2%という結果になりました(図2)。
従業員規模別では1000人以上で「目標を設定し、具体的な計画がある」が全体と比べ高くなっています。

調査概要
・対象エリア:全国
・調査対象者:食品製造業勤務者
・有効回答数:226人
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2025年6月6日~6月13日

目次
[調査項目]
・脱炭素化への取り組み現状
・脱炭素化の推進により企業として期待する成果
・脱炭素化に向けた具体的な目標設定・計画
・脱炭素化のために現在実施・検討している取り組み
-再生可能エネルギーの導入・利用
-生産プロセスの見直し・最適化
-廃棄物の削減・リサイクル推進
-サプライチェーン全体での排出量削減
-従業員への啓発・教育
-CO2排出量の算定・可視化
・脱炭素化を推進するうえでの問題・課題
・脱炭素化を推進するうえでの問題・課題(自由回答)
・参考資料1:CO2排出量の算定・可視化事例
・参考資料2:省エネ活動に関連する業務の効率化事例