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電磁接触器・電磁開閉器・サーマルリレー 事故事例チャタリングによる接点の溶断・溶着

症状

主接点の導通が無い。または、電磁接触器をOFFしても動作表示が戻らない。
この時、電磁接触器の接点の状態は下記のようになっている。
(1) 接点の溶着、または、接点粒が剥離している。
(2) 可動接点台が過熱変色している。また、先端部分が溶断している。
(3) 可動接点が組込まれた接点支え ( モールド ) が火脹れを起こし、可動接点の摺動を阻害している。

原因

操作接点のチャタリング

電磁接触器のコイルを制御する操作スイッチ(押しボタンスイッチ、タイマ、リレーなど)の接点が、外部からの機械的、
または電気的要因でチャタリングを起こした場合。

低電圧、極度の電圧降下

電動機負荷は大きな始動電流により電圧降下が発生する場合がある。
電圧降下が大きいと電磁接触器の電磁石の吸引力が不足するために、完全に投入できずにばたつく場合がある。

コイル端子ネジのゆるみ

電磁接触器の動作振動により接続状態が不安定になりチャタリングを発生する。

チャタリングによる接点損傷例(SC-05形)
チャタリングによる接点損傷例(SC-05形)
可動接点支え(モールド)の火脹れ
可動接点支え(モールド)の火脹れ
チャタリングによる接点損傷例(SC-N1形)
チャタリングによる接点損傷例(SC-N1形)
接点部外観
接点部外観

対策

適正な締付けトルクでコイル端子を増し締めする。(締付けトルクは電磁開閉器技術資料の「11-3-6. 接続」参照。)

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