2025年調査(最新レポート)
化学工業のGXに関する意識調査
化学工業のGXに関する意識調査

化学工業でGXが求められる背景
製造業、特に化学工業は、エネルギー使用や環境負荷が多い分野として、GX(グリーントランスフォーメーション)への対応が期待されています。 国際的には脱炭素や温室効果ガス削減が主要な経済・競争要素となっており、日本でも「GX推進法」や、企業が脱炭素設備を導入する際の「カーボンニュートラルに向けた投資促進税制」など、具体的な支援策も進展しています。
こうした背景のもと、再生可能エネルギー利用やGXを意識した省エネ対応型の設備投資、CO2排出量の見える化など、新たな取り組みへの関心と課題認識が広がっています。
化学工業におけるGXへの取り組み状況と現状の課題とは
本調査では、GXへの取り組み状況について、製造業(化学工業)勤務者の役職者を対象者にインターネット調査を実施しました。
具体的にはGXへの取り組み状況、GXに関連する具体的な取り組み、GX推進により企業として期待する成果、GXを推進するうえでの問題・課題などの回答結果と、当社が提供する製品・サービスによる、GXに関連したソリューションの事例をご紹介しています。
以下では、調査項目のうち「GXへの取り組み状況」と「GXに関連する具体的な取り組み」の設問に対する調査結果をご紹介します。
GXへの取り組み状況
製造業(化学工業)勤務者を対象にGX(グリーントランスフォーメーション)への取り組み状況に関する設問では、「現在取り組んでいる」と回答したのは全体の31.5%、「今後取り組む予定がある」が6.2%、「必要性は感じているが、取り組んでいない」が14.6%となりました(図1)。
従業員規模別では従業員数が多くなるほどGXへの取り組みが進んでいる傾向がみられました。

GXに関連する具体的な取り組み
GXに関連する具体的な取り組みに関する設問では、「取り組んでいる」の回答が最も多かったのは「省エネ設備の導入・高効率化」で88.1%、次いで「CO2排出量の見える化」が80.6%、「再生可能エネルギーの利用」が76.1%の順 に続く結果となりました(図2)。

調査概要
・調査目的:GXに関する取り組み状況問題・課題に関する調査
・調査対象者:製造業(化学工業)勤務者
・有効回答数:178人
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2025年5月28~5月31日

目次
[調査項目]
・GXへの取り組み状況
・GXに関連する具体的な取り組み
-再生可能エネルギーの利用
-CO2排出量の見える化
-省エネ設備の導入・高効率化
-バイオマス原料・再生可能資源の活用
-CCUS(CO2の回収・有効利用・貯留)の検討
-水素・アンモニアの活用(燃料・原料)
-GX推進法の活用(補助金・優遇税制など)
・GX推進により、企業として期待する成果
・GXを推進するうえでの問題・課題
・GXを推進するうえでの問題・課題(自由回答)
参考資料1:エネルギーの見える化事例
参考資料2:CO2排出量の算定・可視化事例
参考資料3:ソフトセンサーによるCO2排出量の削減事例
関連事例:CO2排出量の削減・省エネ
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