主な機能・特長
業界最高レベルの基本性能
高速・高精度な制御を実現する業界最高レベルの性能です。

速度周波数応答3.2kHzで
超高速制御を実現
富士電機独自の制御アルゴリズムにより、業界最高レベルの速度周波数応答3.2kHzを実現。タクトタイムを短縮し、高速な制御を可能にします。


瞬間最大トルク350%(注)で
高速な指令にも対応
サーボモータの瞬間最大トルクが350%に向上。
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注)
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一部の機種が対象


INC/ABS24bitの高分解能エンコーダで
制御精度が大幅に向上
エンコーダの分解能を24bitに高精度化。制御の精度が大幅に向上し、高精度な制御が可能になります。


より安全な操業のために
各種のセーフティ機能
国際標準規格IEC61800-5-2で定義されるSTO機能を標準装備。さらに、WSUーST1オプションを使用することで、SS1、SLS、SBC、SSMにも対応します。これらのセーフティ機能は、パラメータで簡単に設定が可能です。
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注)
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ALPHA7とGYG292,GYG442,GYG552,GYG752,GYG113,GYG153,バッテリーレスABSモータ組合せ時およびALPHA7Sは非対応
STO(Safely Torque Off)標準装備
外部機器からの入力信号により、サーボアンプの出力を遮断しフリーラン状態になります。

(注)オプション
SS1(Safe Stop 1)対応
外部機器からの入力信号により、指定速度までの減速後または指定時間の経過でSTOが動作します。

SLS(Safely Limited Speed)対応
速度制限値を超えないことを監視し、速度超過するとSTO動作になります。

(注)オプション
SSM(Safe Speed Monitor)対応
指定速度を超過すると、SSM信号を出力します。

(注)オプション
SBC(Safe Brake Control)対応
外部ブレーキを制御する為の出力信号で、STOに連動して動作します。

システム構成例
高速シリアルバス(SXバス対応) ALPHA7 VSタイプ・LSタイプ
同期・補間制御を含む高機能なモーションコントロールシステムを簡単に構築できます。
富士モーションコントロールシステムについては、カタログ[24C1-J-0086]をご参照ください。

周辺機器・ソフトウェア
周辺機器・ソフトウェアを使用し、ALPHA7の力を最大限に引き出します。
モーションコントローラ
MICREX-SX

機械の制御に対応
最速0.25msのプログラムスキャン周期、1msのI/Oリフレッシュ(8192点)により高速処理が可能。充実したFB(ファンクションブロック)を組合せることで、各種モーション制御のシステムを短時間で構築できます。
プログラマブル操作表示器
MONITOUCH V10 series

VNCサーバ機能に対応し、
タブレットから現場のMONITOUCHをリモート監視・操作が可能。
インターネット接続環境があれば、安全なVPN環境によるリモート接続を簡単に実現できます。
SX-Programmer Expert(D300win)をバージョンアップ
スピーディな初期設定を可能にする専用ソフト
従来は1軸単位で監視していたサーボの稼働状態を、1つの画面で同時に確認でき、効率的な運転状態の設定が可能です。
従来は1軸ごとに設定・調整が必要だったパラメータを、同時に最大32軸設定・調整できるようになりました。
診断オプション
アナリティクス・AI 搭載、高速・高感度で動きを診断
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モーション・シーケンス制御と融合
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高速データ収集が可能(= モーション制御周期)
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外部センサと組合せで異常検出精度を更に向上
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サーボをセンサとしても活用し、外部センサレスで加工品の異常 を検知
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MONITOUCHとの連携で、診断結果の見える化が容易
詳細は「富士モーションシステム異常診断ソリューションカタログ(22B1-J-0039)」をご覧ください。
ソフトウェア汎用インタフェース対応 ALPHA7 VVタイプ

1台で、3つの運転が可能です。
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Modbus-RTUによる位置決め運転(即値データ)
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Di/Do信号による位置決め運転
(位置決めデータ31点(ALPHA7 VVタイプ)) -
パルス列/アナログ入力による位置・速度・トルク制御運転
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注)
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ALPHA7 VVタイプの場合 31点
オープンネットワーク(EtherCAT対応) ALPHA7 VCタイプ

システム構築とチューニング
システム構築とチューニングを簡単かつ迅速に行い、MICREX-SXとの組み合わせでパフォーマンスを最大化します。
MICREX-SXとの組合せ
複数のアンプを一箇所から設定できる透過通信
透過通信機能により、モーションコントローラ経由で複数のサーボアンプのパラメータを1台のパソコンで設定が可能。さらに、富士電機のMONITOUCHと接続すればサーボアンプとWi-Fi通信が可能になります。

1台のCPUでシーケンス制御とモーション制御を実現
MICREX-SXが1台あれば、モーション専用モジュールが不要となり初期コストを大幅に削減。シーケンスとモーションを1つのプログラミングツール※でサポートするので、作業効率も飛躍的に向上します。
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注)
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SX-Programmer Expert(D300win)

SXバス1 本で直結でき、配線も拡張も容易
コントローラとサーボは、バスケーブル1 本で接続が完了。機械の拡張に伴う制御軸の追加も、バスケーブルによりワンタッチで接続できます。

開発効率を高める多彩な機能ソフトウェア「FB」
各種ソフトウェア部品FB(ファンクションブロック)を無償でご提供。FBを組合せることで、大規模システム用のモーションプログラムも短時間で構築可能です。プログラム開発でお困りの際は、ご相談いただければサポートいたします。

ALPHA7を単体で使えるさまざまな機能
半自動で簡単に調整できるPCローダのチューニング機能

チューニングをしなくてもサーボ側で自動的に応答性(ゲイン)を調整。立ち上げ時のチューニングの手間がかかりません。
サーボアンプが次走的に応答性(ゲイン)を調整。チューニングレスモードより細やかな制御が可能となります。
高い精度が求められる機械のためのモードです。一度に複数のパラメータを最適値に調整でき、高い応答性(ゲイン)で調整が可能です。
導入時の機械セットアップ期間を短縮化する機能
コントローラのプログラムが完成していなくても、機械とサーボの調整ができます。
機械が完成していなくてもコントローラのプログラムを実行できるので、プログラムのデバッグ効率が上がります。
あらかじめ登録した位置決めデータにより簡単に位置決め運転が可能です。位置決めデータはALPHA7 VVタイプ:最大31ポイント、ALPHA7 LSタイプ:最大99ポイントまで登録することができ、上位コントローラからプログラム番号を選択し起動を掛ければ運転できます。定寸送りや繰り返し運転の用途に最適です。
操業の効率化と品質の安定化
進化した制御機能で、操業の効率化と品質の安定に貢献します。
進化した制御機能
装置先端の振動を抑える新制振制御
新制御アルゴリズムの適用により、従来の制振制御と比べて装置先端の振動を約1/10に低減(当社比)。3慣性系モデルへの対応により、低周波振動を2点同時に制御可能です。


衝突などを検知し破損を防ぐ干渉検知機能
装置への外乱(機械端への衝突など)をサーボアンプで検知し、衝突時の機械へのショックを緩和させるように動作。装置の破損防止や負担軽減を実現します。
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注)
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動作によっては保護しきれない場合があります。


なめらかな動作を実現するコギング機能
サーボモータのコギングによる外乱を検知し補償することで、速度ループゲインが上げられない装置でも、コギングによる速度リップルを低減でき、なめらかな動作が可能になります。


最大入力パルス周波数4MHz
上位コントローラからの入力周波数を最大4MHzの周波数まで対応可能です。
これにより、1パルス当たりの移動量が細かくでき従来よりも高精度な位置決め運転が可能になります。
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差動入力 最大入力周波数 ≦ 4.0〔MHz〕
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オープンコレクタ入力 最大入力周波数 ≦ 200〔kHz〕
ただし、VSタイプはカウンタ機能のみになりますので、パルス列運転はできません。
機械共振を抑制するノッチフィルタ機能
ノッチフィルタを従来の2個から5個に拡張したことで、機械共振の抑制機能がさらに向上しました。


モータの状態を上位コントローラから監視可能
機械共振を検出して、自動でノッチフィルタを設定。オートノッチフィルタONの間は、常時検出演算を行うので、共振周波数の経時変化にも対応します。


モータの停止方法を3種類から選択可能
アラーム発生時・主電源OFF時・サーボON信号のOFF時に、「急減速停止」「DB停止」「フリーラン停止」が選択できます。急減速停止させる場合でも、出力トルクを任意の値で制限できるので、機械への衝撃を軽減させることが可能です注。
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注)
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制御電源入力時に有効となります。
原点復帰プログラムを簡単に設定
数種類の原点復帰機能により、サーボのパラメータの組合せだけで簡単に設定できます。
割込み位置決め機能
マーク信号を検出してから一定量の移動が可能で、高精度なマーク運転が可能です。
材料のマーク信号を検出して位置決め運転を行う場合や機械系にガタ・スベリがある場合に最終段で一定量移動させてから停止させる用途などに使用することができます。
(ALPHA7 VVタイプ/ALPHA7 VCタイプのみ)
フルクローズド制御機能
モータエンコーダの位置検出値に加えて、機械端に接続した外部エンコーダ位置検出値を用いて位置制御を行います。機械端の位置を用いた位置制御が可能になるため、より高精度な制御を実現できます。
設計・機能
メンテナンスの手間を軽減する設計・機能です。
メンテナンスの手間を軽減
アラーム発生時の容易な要因解析
アラームが発生すると、アラーム内容と同時にアラーム発生時の速度やトルクなどのデータを表示。精度の高いアラーム要因の解析が可能となります。
寿命予報・予防保全機能
コントローラからサーボモータの状態を確認できるので、適切な時期にメンテナンスが可能となります。また、下記の消耗部品については寿命を予報し、上位コントローラとデータを連携することで故障を未然に防ぎます。
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バッテリ(電池)
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主回路コンデンサ
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冷却ファン
サーボアンプ部品の長寿命設計
電解コンデンサ10年、冷却ファン10年と、有寿命部品の設計寿命を長寿命化しました。また、電池の設計寿命は約35,000時間です。
(電源遮断時保持時間)
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注)
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使用条件は下記の通りです。
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周囲温度:平均30℃/年
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負荷率:80%以下
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稼働率:20時間以下/日
水や埃がかかる環境下でも使える耐環境性
サーボモータは、国際電気標準会議(IEC)が定めるIP67注に標準対応。6等級の防塵性能と7等級の防水性能を有し、水や埃がかかる環境下でも使用できます。
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注)
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軸貫通部は除きます(GYS,GYBモータのリード線タイプは、コネクタ部も除きます)。
省スペース設計
狭い場所でも取付け可能な省スペース設計です。
狭い場所でも取付け可能
業界最高レベルの小型化を実現したサーボモータ

サーボモータは、当社従来比で全長を約15mm短縮。
業界最高レベルの小型化を実現しました。
コンパクトで密着取付け可能なサーボアンプ

サーボアンプは、当社従来比で横幅5mm減、取付け面積は約12%削減注。密着取付けが可能なため、機械の制御盤への取付けスペースが削減できます。
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注1)
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密着取付けの場合、80%ED定格とな
ります。5mm以上の間隔で設置し
た場合には、制約はありません。
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注2)
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枠1での比較値です。
周辺機器・ソフトウェアの互換性
ALPHA5 モータ対応
ALPHA7シリーズのサーボアンプはALPHA5シリーズモータ(GYS5,GYC5,GYG5(0.75kW 以下))も駆動可能です。
ALPHA5シリーズモータの詳細情報について「ALPHA5カタログ24C-1-J-0037」を参照してください。
ALPHA5シリーズでご使用頂いたパラメータファイルをALPHA7シリーズのパラメータに自動変換できます。
パラメータファイル変換ツールはALPHA7ローダソフトに搭載しております。
各種規格に標準対応
海外規格・法令への対応
ALPHA7シリーズは、海外展開に必要な各種規格に標準対応しています。
<認証マーク>

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CE:
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EU(欧州連合)の基準に適合
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UL:
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アメリカの安全規格に適合
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cUL:
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ULがCSA(カナダの安全規格)に適合していることを認証
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TUV SUD:
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ドイツに本社を置く第三者認証機関
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TUV Rheinland:
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ドイツに本社を置く第三者認証機関
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KC:
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韓国の国家統合認証マーク
RoHS指令に標準対応

欧州改正RoHS(特定有害物質使用制限指令)の有害10物質(注1)および中国版RoHS(電子情報製品生産汚染防止管理弁法)の有害6物質(注2)へ対応した環境にやさしい設計です。
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注1)
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鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)
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注2)
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鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
高調波抑制への対応
特定需要家において使用されるサーボアンプは、すべての機種が「高圧または特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」の対象です。ガイドラインの適用が求められる需要家の皆様には、そのガイドラインに基づいて、等価容量計算、高調波流出電流の計算を行い、その高調波電流が契約電力で定められている限度値を超えるような場合には、適切な対策の実施が必要となります。
高調波電流の算出方法ついては、次の資料を参考にしてください。
参考資料:(社)日本電機工業会
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パンフレット「サーボアンプの高調波抑制対策について」
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JEM-TR225「特定需要家におけるサーボアンプの高調波電流計算方法」
最適なソリューションを提供
お客様の使い方に応じて、最適なソリューションを提供します。
半導体製造装置で使用される検査装置
01 プリント板検査装置 半導体製造装置で使用される検査装置

解決1:生産性の向上を図りたい。
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ファインチューニングとフィードフォワードゲイン
解決2:機械の振動を小さくしたい。
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自動制振制御と制振反共振周波数
加工成形品の取出し、ワークの搬送などに使用
02 取出しロボット

解決1:機械の振動を小さくしたい。
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自動制振制御と制振反共振周波数
解決2:機械系の共振を抑えたい。
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調整レス機能とノッチフィルタ
解決3:機械の噛み込みを防止したい。
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干渉検知機能
食品・薬品の充填、包装などに使用
03 縦型包装機

解決1:送り・シール・カットの各軸を同期し不良品を無くしたい。
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補間運転モードとフィードフォワード制御
解決2:基準マークの位置で材料を切断したい。
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割込み入力有効
ビン・ボトルのラベルを包装
04 ラベル包装機

解決1:生産性の向上を図りたい。
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ファインチューニングとフィードフォワードゲイン
解決2:安全なシステムを確立したい
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安全機能の適用
解決3:基準マークの位置で材料を切断したい。
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割込み入力有効
お問い合わせ
価格、納期についてのお問い合わせやカタログ請求は当社営業または代理店にお問い合わせください。
導入前の製品の技術的なご質問も、電話、メールでお受けしております。
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TEL
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0120-128-220(フリーダイヤル)
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受付時間
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平日(月〜金曜日)AM9:00~PM7:00
土・日・祝日 AM9:00~PM5:00
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