長寿命・保守点検が容易な
炉用多頻度真空遮断器

長寿命・保守点検が容易な真空遮断器

炉用多頻度真空遮断器

富士電機の真空遮断器(VCB:Vacuum Circuit Breaker)は、多頻度操作に適したシンプルな構造・操作機構を採用しています。

真空バルブは操作器箱に垂直に取り付けられた支持がい管に固定されており、開閉軸の回転運動により直接 開閉されるため、機械的に最も安定した取付構造となっています。

炉用多頻度真空遮断器の特徴

・長寿命
多頻度開閉を目的として製作された真空バルブを使用し、 また、投入操作機構も構造を見直し、15万回開閉が可能 です。

・耐汚損
真空バルブはエポキシ樹脂でモールドしているため、粉じんの多い場所でも使用できます。

・保守点検が容易
構造がシンプルなため、保守点検が容易にできます。

・据付けが自由
構造がシンプル・コンパクトのため、少ないスペースで据付 けできます(必要に応じてキュービクルに収納できます)。

・従来形から更新が容易
VCBは従来形と互換性があり、そのまま更新が可能です。 (従来形VSから新形VCBへの更新には、一部改造・工事が 必要な場合があります)。

炉用多頻度真空遮断器の

炉用多頻度真空遮断器の動作説明

・投入動作
投入コイル②が励磁されるとマグネットプランジャ⑫がP矢方 向に動き、自由引外し機構⑩のローラ⑭を突き上げます。それにより駆動軸⑤が反時計方向に回転し、操作稈⑪によって 開閉軸④がQ矢方向に回転し、投入動作を行うと同時に遮断スプリング⑧と接触スプリング⑨を圧縮し、遮断動作の駆動 エネルギーを蓄積します。接触スプリング⑨は短時間電流や 投入電流によって生じる電磁反発力により真空バルブの接点 が発弧するのを防止するためのもので、接点が接触してから さらに圧縮して、接点に接触圧力を与えます(図2参照)。

・遮断動作
遮断指令が与えられると引外しコイル③が励磁され、引外し レバー⑬を時計方向に回転させ、遮断用ラッチ⑦の掛合が 外れ、遮断スプリング⑧と接触スプリング⑨のエネルギーに より開閉軸④は反Q矢方向に回転し、遮断動作を行います(図 2参照)。

炉用多頻度真空遮断器の動作説明図
炉用多頻度真空遮断器の構造断面図
炉用多頻度真空遮断器の操作回路図

炉用多頻度真空遮断器の定格と仕様

炉用多頻度真空遮断器の定格と仕様の表

*1: 機械的寿命150,000回は期待寿命とし、無償保証は75,000回以内または使用開始後2年以内のいずれか早い時期に、設計制作上の原因で発生した故障を対象とします。
引外しコイル・電磁接触器(52X、52Z)・補助開閉器は、75,000回で交換が必要です。
*2: 電気炉で炉内短絡電流など遮断器の定格電流を超過する電流を開閉する場合は、150,000回より低減されます。

真空遮断器の点検箇所、点検要領、点検周期

この真空遮断器は15万回の開閉動作が可能ですが、性能を発揮するために必要な点検基準として主な点検箇所および点検要領とその周期を示します。

■ 真空バルブの寿命の判定
真空バルブの寿命は、開閉回数および接点の消耗量で判定し ます。 図5 真空バルブ構造図において、遮断器を投入した状態で消 耗表示線が見えたときは、開閉回数15万回になっていなくて も交換してください。

付属品

手動操作投入ハンドル、補助回路リード線(緩み防止バンド付き)、吊上げ金具、固定金具(取付けボルト含む)、基礎ボルト、開閉表示灯

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