【導入事例】スタジオ装置制御システム
森平舞台機構株式会社様

数百台の装置の品質と安全性を保ちながら
さまざまな新機能を高度な技術で確立

スタジオ昇降装置制御システム

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スタジオ昇降設備の新規建設に向け新たな制御システムの構築が必要に

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森平舞台機構様によるスタジオ設備。

明治39年創業以来、100年以上にわたりスタジオや劇場の昇降装置に関する企画、設計、製作、施工を行っている森平舞台機構様。独自の技術を持つ同社が、あるスタジオの新規建設プロジェクトに取り組んだ。 「お客様が我々に求めたのは、グリッド上の安全性の向上、マシンの軽量化とコンパクト化、運転時の静粛性の向上、運転の高効率化、イーサネット採用による配線の削減、荷重検知、現場工期の短縮、位置決め機能搭載、メンテナンス性の向上、制御部分散による調光ラック室の省スペース化などです。これらの課題をクリアするためには、従来のマシン構造を最初から設計し直し、制御システムも新たなものを構築することが必要でした。」と、森平舞台機構株式会社様の担当者は振り返る。

要求の一つ一つに確実に応えるため確かな技術を持つ富士アイティを選択

さらに、調光と昇降とで完全に分かれていたシステムを、両方を統合した合理的なものにしたいという要望もあった。両システムをイーサネットで構築・統合して情報を一括管理できるようにすると共に、日報などの日常のスタジオ運用をまとめて管理できる仕組みである。森平舞台機構様ではこれらすべての課題をクリアするために、 (1)高い安全性と信頼性を備えたシステム設計能力 (2)イーサネット通信における情報通信・制御技術能力 (3)昇降システムに特化した製品の設計・開発能力 の3点を重視し、富士アイティをパートナーとして選択。 森平舞台機構株式会社様の担当者によれば、「これだけの課題を解決するためには、昇降制御の実績があり、情報システムのノウハウを持っており、基板開発技術を持っている、新たな技術にチャレンジするなど、確かな技術と旺盛な意欲を持ち合わせた企業と共に取り組む必要がありました。これらの条件をすべて満たしているのが富士アイティでした」。 依頼を受けた富士アイティでは、『スタジオ装置制御システム』によって課題の解決に取り組んだ。設計・製作においては、社内の品質保証部を第三者評価者とした。昇降装置は作業を行っている人の頭上に設置されるため、何をおいても安全が第一。その安全を確実なものとするため、富士アイティでは厳しいチェック体制を設けているのだ。

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制御盤、ケーブルが削減され整然とした印象のグリッド上(写真左)。富士アイティの得意分野、エンべデッド技術によりイーサネット通信による昇降制御を可能にした「LODIO ACE(登録商標)」を装備した昇降マシン(写真右)。

新機能を技術的に確立したシステムに他局からも大きな期待と関心が

チェックを繰り返し、高度な技術を駆使した結果、数々の課題は見事にクリアされた。制御の遅れを限りなくゼロに近づけるため独自通信方式の開発(特許第4866686号)も行うなど、スピードが求められるスタジオならではの工夫も施した。納入後、お客様からの評価は非常に良く、映像・放送関係の展示発表会でも『スタジオ設備』は紹介され注目が集まっているという。 プロジェクトを無事にやり遂げた感想を、森平舞台機構株式会社様の担当者は「富士アイティによって、イーサネットによる制御システムの可能性や、さまざまな新機能を技術的に確立できたことに感謝しています。また、数多くのスタジオや劇場の納入実績を踏まえた上での新しい提案がとても良かったですね。テレビ業界は、新しさや独創性にも敏感ですから」と笑顔で語った。

(取材日:2007年7月24日)