三機工業株式会社様

PCクラスタソリューション

高速並列解析サーバとリモートアクセスソフトウェアの導入により、国内各拠点での熱流体解析シミュレーションの活用を実現

MISSION
目的

PCクラスタとリモートアクセスソフトウェアの導入により解析計算を高速化

病院、工場、オフィスビルなどの空調設備をはじめ、水処理・廃棄物処理設備や物流システムなど、快適環境の創造を通して、社会に新しい価値を提供している総合エンジニアリング企業、三機工業株式会社様。同社では、技術研究所と東京・大阪・名古屋の三支社で個別運用していた熱流体シミュレーションを全国の拠点から利用できるようライセンスを統合、さらに解析計算の高速化を図ることを目的にシステム環境を刷新。富士電機ITソリューションが提案したPCクラスタとリモートアクセスソフトウエアNiceDCV（リモート可視化）によるクライアント環境を導入しました。
技術研究所や支社はもちろん、これまでシミュレーションができなかった支店や建設現場の事務所での利用が可能となりました。技術研究所にライセンスを集約し、解析サーバ(PCクラスタシステム)を設置したことにより、解析ソルバー計算が高速化し、処理時間を約20％短縮。さらに、支社からの利用に関しては、約2～3倍の高速化が実現されています。

お客様の要望にダイレクトに応える
シミュレーション環境を構築

三機工業株式会社 技術研究所建築設備開発部　建築設備2グループマネージャー: 福森　幹太氏

導入前は、技術研究所と三支社でライセンスを個別運用していたため、どうしてもコストパフォーマンスが良くありませんでした。また、他の拠点からも利用したいという要望もあり、技術研究所にライセンスを集約し、合わせて解析ソルバーを高速化しようと考えました。そこで富士電機ITソリューションの提案を選択したのですが、決め手は、計算機サーバを並列化したときのベンチマークを当社環境に準じて提示したこと、そしてクライアント環境にNiceDCVを導入した点でした。特にNiceDCVは、3Dに最適化されているので、動きが非常に滑らかで、ストレスを感じさせません。支店、現場レベルで利用することで、現場でお客様に空調気流のシミュレーション画面を見ていただきながら、随時、変更・修正を加えていくなど柔軟な対応もスピーディに行えます。また、複数の拠点で同じ画面を見ながら相互理解を深めることができるので、業務の効率化にも役立っています。

RESULT
結果

利用場所を選ばないシステム環境により、業務の効率化と運用管理の省力化を実現

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サーバクライアント環境の構築により、全国の拠点での利用を実現

「技術研究所にサーバを設置し、利用者にリモートクライアント環境を提供することにより、これまで解析用専用端末を設置していた支社だけでなく、小さな支店や現場事務所、モバイルでも活用できるようになり、全国の拠点からモデルの変更やジョブの投入、計算結果の確認が可能となりました。」

三機工業株式会社
技術研究所　建築設備開発部建築設備2グループ　主任研究員
佐々木賢知氏
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3Dに最適化されたNice DCVの導入による滑らかな表示

「提案されたリモートアクセスソフトウェアNiceDCVは、3Dアプリケーションに最適化されており、自分のパソコンでソフトを動かしているのではないかと思えるほどのスピードで表示してくれます。複数拠点からのPre/Post処理もストレスなく行えるなど、快適な操作環境を実現しています。」

空調気流シミュレーションのポスト画面 ※画面はイメージです
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メモリの最適配置により、処理時間を20％短縮

「計算機サーバは、これまでと同じ並列数、同程度のCPU速度の場合でも、メモリ配置の最適化により、計算速度が20％向上しました。また、これまでシミュレーションソフトを使用していた支社にとっては、4並列ライセンスから、技術研究所のより多並列のライセンスを利用できるようになり、2～3倍の処理速度を得られるようになっています。」
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お客様へのレスポンス向上で関係強化に

「大きなプロジェクトや重要案件になるほど、シミュレーションが必要ですが、お客様への説明のために出力したり、ビデオを作ったり、すべての断面を用意したりと準備が大変でした。それが、現場で入力し、お客様と一緒に画面を見ながら修正し、断面を変えて提示することができるため、労力が大幅に削減されています。その場で要望に応えることで、お客様にもっと喜んでいただけるのではないかと思います。」
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ライセンスの集約により、運用管理の負荷を軽減

「分散していたライセンスを技術研究所に集約したことで、集中管理することが可能となりました。メンテナンスやバージョンアップも一カ所ですむため、運用管理にかかる負荷が軽減されています。」

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システム構成イメージ図

各拠点からのJob要求に対し、計算機サーバ群は、計算とモデル作成をそれぞれ別のサーバで実行することで、作業の安定性を確保。NiceDCVを搭載したクライアントPCは、Pre/Post処理をストレスなく行え、シミュレーションをスムーズに実行。お客様へのプレゼンや社内での共通理解の促進など、サービスの向上、業務の効率化などに役立てられています。

KEY POINTS

ライセンスの集約とPCクラスタシステムの導入で解析ソルバー計算が高速化、処理時間を約20%短縮
リアルタイムなシミュレーションでサービスの向上や業務の効率化を促進

お客様情報

お客様名	三機工業株式会社
創業	1925年
資本金	81億518万円（2017年3月31日現在）
従業員数	2339名（2017年3月31日現在）
事業内容	建設設備事業、プラント設備事業、不動産事業
ホームページ	http://www.sanki.co.jp/