富士電機株式会社

物流センター・倉庫に関する動向調査

物流・倉庫部門におけるIoT・物流システム利用動向調査(製造業編)

製造業における物流・倉庫部門のIoT/ITを利用の阻害要因上位は「人材不足」「組織・体制」「ノウハウ不足」

製造業ではさまざな課題解決のためにIoT(Internet of Things)やDXへの取り組みが行われています。製造業における物流・倉庫部門に限定した場合、どの程度IoT化やデジタル化が進んでいるのでしょうか。

この調査は、製造業の物流・倉庫部門を対象にしたIoT/IT(物流システム)に関する利用状況に関する調査です。

物流・倉庫部門及び事業所従事者を対象とし、IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況やIoT/ITの利用活用に関する問題・課題に関する設問に回答いただきました。

物流・倉庫部門におけるIoT/物流システム利用動向調査(製造業編)概要

物流・倉庫部門におけるIoT・物流システム利用動向調査(製造業編)概要

対象エリア:全国

調査対象者:物流・倉庫部門事業所従事者

回答者属性:業種(製造業)、従業員規模

有効回答数:269人

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年5月19日~6月8日

調査項目

・IoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組み
・IoT/ITを利用・活用した取り組みを実施していない/しない理由
・IoT/ITの活用により期待している事
・IoT/ITを利用・活用していく上での阻害要因
・IoT/ITで収集・取得したデータの利用有無
・IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況
・IoTプラットフォームの利用状況
・AI・画像認識システムの利用状況
・音声認識システムの利用状況
・WMS(倉庫管理システム)の利用状況
・デジタルピッキングシステム(DPS)の利用状況
・TMS(輸配送管理システム)の利用状況
・IoT/ITの利用・活用に関する問題・課題について(FA)

以下、動向調査の内容を抜粋してご紹介いたします。

物流・倉庫部門におけるIoT・物流システム利用動向調査(製造業編)の結果

IoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組み

・IoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組みについて「現在取り組んでいる」と回答したのは全体の18.6%、「今後取り組む予定がある」が7.8%、「必要性は感じているが、取り組んでいない」が16.6%となった(図1)。

・従業員規模別では従業員数が多くなるほどIoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組みが進んでいる傾向がみられた。従業員規模別1,000人以上では「現在取り組んでいる」の回答は37.1%という結果になった。一方、従業員規模100人未満では9.2%となり、活用状況に27.9%の差が開いた。

図1 IoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組み

IoT/ITを利用した、生産性の向上や業務効率化等を目的とした取り組み

IoT/ITを利用・活用した取り組みを実施していない/しない理由

・IoT/ITを利用・活用した取り組みを実施していない/しない理由について、もっとも回答が多かったのは「製品・システム導入するための予算がない」で22.9%となった。次いで「従業員が製品・システムを使いこなせない」で18.3%、「導入を考えるほど、現状に困っていない」で同18.3%という結果になった(図2) 。

・従業員規模別では、500人~999人で「業務内容にあった製品・システムがない」が全体と比べやや高くなっている。

図2 IoT/ITを利用・活用した取り組みを実施していない/しない理由

IoT/ITを利用・活用した取り組みを実施していない/しない理由

IoT/ITの活用により期待している事

・IoT/ITの活用により期待している事について、もっとも回答が多かったのは「業務効率化による業務負担の軽減」で57.7%、「生産性の向上(自動化、機械化の推進)」で52.6%、「データの活用・見える化の推進」で51.3%の順に続く結果になった(図3) 。

・従業員規模別では1,000人以上では「業務効率化による業務負担の軽減」の回答は55.2%という結果になった。一方、従業員規模100人未満では38.5%となり、活用状況に16.7%の差が開いた。

図3 IoT/ITの活用により期待している事

IoT/ITの活用により期待している事

IoT/ITを利用・活用していく上での阻害要因

・IoT/ITを利用・活用していく上での阻害要因について、もっとも回答が多かったのは「IoT/ITと業務を理解する人材不足」で37.1%、次いで「推進できる組織・体制がない」で31.9%、「IoT/ITを利活用するノウハウが不足」で31.4%の順に続く結果になった(図4) 。

・従業員規模別では、100人~499人で「IoT/ITと業務を理解する人材不足」が全体と比べやや高くなっている。

図4 IoT/ITを利用・活用していく上での阻害要因

IoT/ITを利用・活用していく上での阻害要因

IoT/ITで収集・取得したデータの利用有無

・IoT/ITで収集・取得したデータの利用について「積極的に活用している」と回答したのは全体の18.2%、「ある程度活用している」が49.1%、「まだ活用していないが、今後活用を検討している」が18.2%となった(図5) 。

・従業員規模別では、特に大きな差はみられなかった。

※この設問の回答数が少ないため参考データとなります。

図5 IoT/ITで収集・取得したデータの利用有無

IoT/ITで収集・取得したデータの利用有無

IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況

・IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況について、もっとも回答が多かったのは「データ分析による現状把握」で75.7%、 次いで「データ分析による予測」で62.2%、「データ分析による業務効率化・改善活動」で56.8%の順に続く結果になった(図6) 。

・従業員規模別では、500人~999人で「データ分析による業務効率化・改善活動」が全体と比べやや高くなっている。

※この設問の回答数が少ないため参考データとなります。

図6 IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況

IoT/ITで収集・取得したデータの活用状況

IoTプラットフォームの利用状況

・IoTプラットフォームの利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の5.1%、「今後、利用を検討している」が17.9%、「利用する予定はない」が14.1%、「利用する予定はない」の回答は全体の14.1%となった(図7) 。

・従業員規模別では従業員数が少なるなるほど IoTプラットフォームの利用状況が進んでいる傾向がみられた。

図7 IoTプラットフォームの利用状況

IoTプラットフォームの利用状況

AI・画像認識システムの利用状況

・AI・画像認識システムの利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の11.5%、「今後、利用を検討している」が19.2%、「利用する予定はない」が24.4%、「利用する予定はない」の回答は全体の24.4%となった(図8) 。

・従業員規模別では、100人~499人で「既に利用している」が全体と比べやや高くなっている。

図8 AI・画像認識システムの利用状況

AI・画像認識システムの利用状況

音声認識システムの利用状況

・音声認識システムの利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の2.6%、「今後、利用を検討している」が12.8%、「利用する予定はない」が33.3%、「利用する予定はない」の回答は全体の33.3%となった(図9)。

・従業員規模別では、100人未満で「全社的に利用されている」が全体と比べやや高くなっている。

図9 音声認識システムの利用状況

音声認識システムの利用状況

WMS(倉庫管理システム)の利用状況

・WMS(倉庫管理システム)の利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の33.3%、「今後、利用を検討している」が20.5%、「利用する予定はない」が15.4%、「利用する予定はない」の回答は全体の15.4%となった(図10) 。

・従業員規模別では、500人~999人で「既に利用している」が全体と比べやや高くなっている。

図10 WMS(倉庫管理システム)の利用状況

WMS(倉庫管理システム)の利用状況

デジタルピッキングシステム(DPS)の利用状況

・デジタルピッキングシステム(DPS)の利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の12.8%、「今後、利用を検討している」が21.8%、「利用する予定はない」が24.4%、「利用する予定はない」の回答は全体の24.4%となった(図11) 。

図11 デジタルピッキングシステム(DPS)の利用状況

デジタルピッキングシステム(DPS)の利用状況

TMS(輸配送管理システム)の利用状況

・TMS(輸配送管理システム)の利用状況について「既に利用している」と回答したのは全体の7.7%、「今後、利用を検討している」が21.8%、「利用する予定はない」が24.4%、「利用する予定はない」の回答は全体の24.4%となった(図12)。

図12 TMS(輸配送管理システム)の利用状況

TMS(輸配送管理システム)の利用状況

IoT/ITの利用・活用に関する問題・課題について(FA)

・物流・倉庫部門の人手(人材)の過不足に関する問題・課題についてのFA(フリーアンサー)では、「現状把握」「費用対効果」「予算の確保」に関連する問題・課題が多くみられた(以下FA回答の抜粋)

・具体的な問題まで落とし込みできていない
・IoT/ITに対する知識を持つ人材不足
・どのように取り組めば良いかわからない
・問題課題がまだ洗い出せていない
・莫大な費用と計り知れない期間を要すること
・導入を決定する上の部署、会社の人間が予算、費用対効果に懐疑的で導入に否定的
・業務効率化につながるイメージが弱い
・費用がかかると厳しい、詳細が分かる取り引き業者がいない
・幅が広くどこからやっていけばいいのかわからない
・IT活用により仕事が楽になる事もあるが小規模の会社なので予算がない
・事前に劇的な効果があると確信できないと、新しい事にあまり取り組もうとしない
・コロナ禍での減益の中で、予算の確保が困難
・まだまだ浸透していない、理解者も不足している
・現行業務との置き換えが難しい

調査結果ダウンロード

本調査結果については以下よりダウンロードすることができます。

富士電機では物流ソリューションに関連する動向調査を不定期に実施し、お客様に役立つ情報を発信しています。本調査の詳しい資料をご希望のお客様は弊社営業担当、もしくは「お問い合せ・導入に関するご相談」ページよりお問い合せ下さい。

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・ 物流・倉庫部門における改善活動に関する動向調査2020
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