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物流関連用語集

[数A-Z]

3PL

サードパーティーロジスティクス(Third Party Logistics)の意味で一般に3PLと表記される。荷主企業が物流業務をアウトソーシングすることを指す。物流システムの構築、管理業務を物流事業者が代行するもの。

5S

維持改善活動のスローガン。5Sは「整理(せいり)」「整頓(せいとん)」「清掃(せいそう)」「清潔(せいけつ)」「躾(しつけ)」のローマ字からとったもの。

ABC分析

パレートの法則、20:80の法則、重点分析など呼ばれることがある。基本的な考え方としては「全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出している」というもの。

AI(artificial intelligence)

人工知能。定義はいろいろあるが一般に「人間が持っている知性や認識能力などを人工的に再現するもの」と理解されている。現在では音声アシスタントやスマートスピーカーなどにも応用されており、今後様々な業界での活用が期待されている。

BCP(Business continuity planning)

「事業継続計画」と呼ばれる。自然災害や事故などが発生した場合に、被害を最小限に抑えて、事業の継続や復旧を行うための計画のこと。例えば業務システムが停止するのを避けるため、復旧手法の確立、非常用電源の確保や自然災害を想定したロケーションの見直しなどがある。

DAS(Digital Assort System)

デジタルアソートシステム(DAS/種まき方式)。保管棚・仕分け棚に設置されたデジタル表示器に表示された指示数に従った、作業者が商品等の仕分け作業を行うことができる。種まき形式のピッキング支援システム。

DPS(Digital Picking System)

ピッキング支援システムの一つ。棚などに設置されたデジタル表示器に集荷指示数を表示し、作業者はこの表示器に従ってピッキングを行う。

DX(Digital Transformation)

デジタルトランスフォーメーション。経済産業省では「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と定義している。(出所:経済産業省 デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン)

EDI(Electronic Data Interchange)

企業間の電子データ交換を意味する。受発注や帳票のやり取りなどをオンラインで行うことができるようにするための仕組み。

ERP(Enterprise Resource Planning)

生産、販売、物流、人事など企業の基幹情報を一元管理し、経営資源の有効活用・効率化を図るための手法・概念のこと。

IaaS(Infrastructure as a Service)

クラウドサービスの提供形態の一つ。ハードウェアをサービスとして利用できる。ソフトウェアやミドルウェアを自由に構築できる。

IoT(Internet of Things)

日本語では「モノのインターネット」と呼ばれている。あらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのこと。

KPI(Key Performance Indicator)

日本語では「重要業績評価指標」。物流現場の効率化やコストマネジメントを行ううえで重要な基準となる数値。

PaaS(Platform as a Service)

クラウドサービスの提供形態の一つ。ソフトウェアを開発するための環境(ミドルウェア+ハードウェア)をサービスとして利用できる。

RFID(Radio Frequency Identifier)

商品情報などを埋め込んだタグを用いて無線通信により情報のやり取りを行う技術。

SaaS(Software as a Service)

クラウドサービスの提供形態の一つ。従来必要だったソフトウェアやハードウェアの購入が不要で、ソフトウェアをサービスとして利用できる。

SCM(Supply Chain Management)

サプライ・チェーン・マネジメント。生産から販売に至る各プロセスを「一つのチェーン(鎖)」として捉え、複数の企業間(グループ会社内も含む)で統合的な物流システムを構築し、全体最適化を図り、経営成果を求めるための管理手法。

TMS(Transport Management System)

輸配送管理システムのこと。物流センター・物流倉庫から出荷された後の輸配送を管理するためのシステム。

WCS(Warehouse Control System)

倉庫制御システムのこと。マテハン機器を制御に特化したシステム。コンベアやソーターなど各種マテハン機器やIoT機器をリアルタイムに統合制御することができる。

WES(Warehouse Execution System)

倉庫実行システムのこと。マテハン機器やIoT機器のリアルタイム制御に対応でき、物流現場のデータをタイムリーに見える化・分析できるシステム。

WMS(Warehouse Management System)

倉庫管理システムのこと。複数の物流センターを統合的に管理するとができ、とくに高度な在庫管理・入出荷管理機能を有したシステム。

[あ行~ら行]

オンプレミス

情報システム導入時に自社の施設内にハードウェアを持ち、自社で運用管理をおこなう導入形態のこと。

シングルピッキング(摘み取り方式)

1オーダーごとに保管場所からピッキングを行う方法。一般的に出荷アイテムの種類が少ない場合に適している。

ソーター

「仕分け」を行うマテハン機器のこと。自動仕分機とも呼ばれる。

トータルピッキング(種まき方式)

複数のオーダーの商品をまとめてピッキングしておき、その後に荷捌き場で発送先毎に分ける方法。

トレーサビリティシステム

商品の生産・物流の履歴(入庫・保管・出庫など)を追跡することができるようにするためのシステム。

ハンディターミナル

持ち運びが可能な業務用の携帯端末。主に検品作業やピッキング作業などさまざまな物流業務で利用される。単に「HT」「HHT」と表記される場合もある。

ピッキングシステム

ピッキング作業の補助システム。コンベアを活用したものやタブレットやデジタル表示器を活用した方式がある。

ビッグデータ

一般的なソフトウェアでは扱うことが困難な巨大で複雑なデータのこと。ビッグデータにはPOSデータや位置情報などがある。事業に役立つ知見を導出するためのデータ。

フォークリフト

車体にツメ(フォーク)を備えた荷役運搬車両のこと。

マテハン機器

主に原材料や仕掛品、その他商品等を移動させるために利用され、荷役作業の省力化・自動化・効率化のための機械や設備全般を指す。

在庫型センター

在庫を保管し、顧客や小売店へスピーディに商品を納品・供給するための物流センター。いわゆるストック型の物流センター。

在庫管理システム

商品・製品・資材などの在庫情報や入出庫情報を管理するためのシステム。在庫管理システムとして単体で導入するものと、販売管理システムや倉庫管理システム等のシステムに内包されているものがある。

自動倉庫

商品の入出庫などの荷役作業を自動化した倉庫。自動運送機器とコンピュータ制御により入出庫や商品の移動を自動化・無人化できる。

通過型センター

入出荷された商品などを在庫・保存せずに、納品先へ届けるための物流センター。仕分け作業や積み替えが主な役割。

物流ABC(Activity-Based Costing)

物流コストを管理する手法の一つ。日本語では「活動基準原価計算」。物流の作業単位(アクティビティ)ごとに原価を把握することで、業務別のコストを把握できるようにする原価計算方法。

ロケーション管理システム

商品・製品・資材などの配置場所・保管場所(棚番号など)を関連づけて管理するためのシステム。ロケーション管理システムは在庫管理システムと合わせて利用される場合が多い。

物流倉庫の基礎知識一覧