油入変圧器の変遷
予防保全のおすすめ
油入変圧器は長年使用すれば,やはり人間と同様に寿命がきます。使用年数が15 年を経過すると故障率が高くなり、外観上比較的良好であっても,危険な状態になっている場合があります。「うちの設備はまだ大丈夫!」と過信なさらずに,変圧器の細密な診断をおすすめします。
予防保全実施のメリットは
- 予防保全(Preventive Maintenance)は「故障発生予防の処置」を意味し,略称はPMです。
これは特に重要な保全です。 - この『予防保全』が有効に力を発揮するのはバスタブ曲線の「摩耗故障期」です。
PMを実施すると
○ 事故未然防止 ○ 経年劣化対策 ○ 延命化が図れます。
部品交換推奨時期について
日本電機工業会,電気協同研究会では付属部品を交換して変圧器を長持ちさせるために部品の交換を推奨しています。変圧器点検の計画と併せてご検討ください。
付属品名 | 更新推奨時期 | 停電の要否 |
---|---|---|
ダイヤル温度計 | 10年 | 要 |
圧力計 | 15年 | 要 |
油面計 | 15年 | 要 |
放圧板 | 15年 | 要 |
ブッシング | 15年 | 要 |
各種ガスケット | 10〜15年 | 要 |