富士電機株式会社

IR資料室富士電機レポート/統合報告書

エネルギー・環境事業の推進 ~カーボンニュートラルの実現~

2050年のカーボンニュートラル実現が、世界共通の課題となっています。太陽光や風力といったクリーンエネルギーの普及とともに、天候により発電量が変動するそれらのエネルギーをいかに安定的に供給するのか、さらにはエネルギー利用の省エネ化や、化石燃料からの電化が求められています。

当社は、エネルギーの供給サイドから需要サイドまで幅広い製品を有しており、カーボンニュートラル実現に向けて「クリーンエネルギーの主流化」「エネルギー供給の安定化」「省エネ機器・システムの普及」「電化率の向上」に貢献しています。

クリーンエネルギーの主流化
  • 地熱発電
  • 水力発電
  • 太陽光発電
  • 風力発電

CO2削減貢献量(2022年度実績)

  • 地熱発電
    約550万t-CO2

  • 水力発電
    約180万t-CO2

  • 太陽光発電
    約150万t-CO2

※2009年度以降に出荷した稼働期間中の製品について、1年間稼働した場合のCO2削減量を貢献量として算出しています。

地熱、水力、太陽光、風力など幅広いクリーンエネルギーのラインアップを持っています。近年では新エネルギーとして「水素」が注目されており、水素サプライチェーンの構築に貢献する商材・システムの開発を進めています。

エネルギー供給の安定化
  • 環境配慮型受変電設備
  • エネルギーマネジメントシステム(EMS)
  • 無停電電源装置(UPS)
  • パワーコンディショナ(PCS)
  • 環境配慮型受変電設備

    ※1 Greenhouse Gas(温室効果ガス)

  • CO2削減貢献量※2(2022年度実績)

    UPS
    約8万t-CO2

    ※2 2009年度以降に出荷した稼働期間中の製品について、1年間稼働した場合のCO2削減量を貢献量として算出しています。

データセンターへの無停電電源装置の提供、電力会社への環境配慮型受変電設備の提供など、製品・システム供給と保守を含めた一括提案で、電力の安定供給・最適化と産業インフラの強靭化に貢献します。近年では、街区一体でのエネルギー運用や北海道・離島での電力安定供給など、その範囲を広げています。

省エネ機器・システムの普及
  • インバータ
  • モータ
  • サステナ自動販売機
  • 半導体

CO2削減貢献量(2022年度実績)

  • 低圧インバータ
    約2,600万t-CO2

  • モータ
    約29万t-CO2

  • 自動販売機
    約38万t-CO2

  • 半導体
    約580万t-CO2

※ 2009年度以降に出荷した稼働期間中の製品について、1年間稼働した場合のCO2削減量を貢献量として算出しています。

長年培ってきた計測制御技術による省エネ課題の見える化と、高効率の自社製パワー半導体を搭載したパワーエレクトロニクス機器、駆動制御システム、さらに熱エネルギーの有効活用による省エネ提案により、工場やビル、施設などの省エネ化を図ります。

電化率の向上
  • 電動車向けパワー半導体
  • 船舶向け電気推進システム
  • 化石燃料からの電化

    ※Greenhouse Gas(温室効果ガス)

パワーエレクトロニクス機器の小型化、高効率化を追求してきた技術力を生かし、電動車向けパワー半導体や船舶向け電気推進システム、陸上電力供給システムなどで、電化率向上に貢献していきます。

新市場に向けた取り組み

富士電機は、カーボンニュートラルに関する新市場開拓に取り組んでいます。