食品流通
「省人」「省力」ニーズに加え、「非対面」「非接触」の衛生ニーズに対し、自動化技術・冷熱技術を駆使した新商材を早期に展開します。

執行役員常務
食品流通事業本部長
高橋 康宏
事業内容
-
自販機
飲料自販機、食品・物品自販機 -
店舗流通
店舗設備機器、金銭機器
主な向け先
- 飲料メーカー、自販機オペレーター、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、POSメーカー
強み
- 日本・中国・東南アジアにおける業界トップの自販機シェア
- 商品を効率良く冷却・加温する冷熱技術
- 自販機で培ってきた省人・省力化に貢献する自動化技術
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富士電機の事業分野




中期経営計画の方針
自動販売機(以下、自販機)、店舗機器をコアにセンシング技術、通信・情報連携技術を強化し、省人・省力化など顧客ニーズをサポートするシステムビジネスへの変革を図ります。海外においては中国、東南アジアで自販機事業を強化するとともに、ものつくりのグローバル最適体制を構築します。
中期経営計画説明会の説明内容、
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市場に対する課題認識と事業機会
国内では労働人口の減少に伴う人手不足や、地球温暖化対策を背景に、お客様である飲料メーカーやコンビニエンスストア、スーパーマーケットでは「省人」「省力」「省エネ」化を推し進めています。
海外においては注力市場である中国でも、飲料や物販の自動化ニーズの高まりにより、自販機の需要拡大が期待されています。東南アジアでは大手飲料メーカーの参入などを契機に、タイを中心に自販機市場が急拡大しています。
さらに国内外で新型コロナウイルス感染症対策として非対面・非接触につながる製品・サービスのニーズが高まっています。
主な取り組み(2019・2020年度)
社会ニーズに対応した自販機新商材の展開
2019年度は、国内において高付加価値機の提案などを推し進めたものの、オリンピックの延期や新型コロナウイルス感染症の拡大により需要が減少しました。
2020年度は、ウィズコロナの社会で消費者やお客様のニーズが大きく変化するなか、抗菌材料を用いたり非接触化を図ったりすることで消費者が安心して利用できる新機種や、お客様の自販機運営の効率化を図るシステムの提供を進めます。
中国/東南アジアにおける自販機市場の創出、売上拡大
2019年度は、米中貿易摩擦等に端を発した景気悪化を受け、中国市場の需要が減少しましたが、東南アジアでは消費者の所得増加、人件費増加を背景とした自販機需要を取り込み、売上を拡大しました。
2020年度は、国別に大手飲料メーカーとの協業を強化するとともに、多様化する顧客ニーズやウィズコロナの社会における非接触ニーズに対応した新機種の投入を進めます。
店舗の売上拡大、省人化ニーズに対する新商材の展開
2019年度は、店舗の売上拡大に貢献するカウンター什器や、省エネ・省力化に貢献するシステムなどの新商材を提案・展開しました。
2020年度は、国内では店舗の省人化や時短営業対応などのニーズがさらに高まるなか、昼間はショーケース、夜間は自販機として機能する2WAYケース、店舗内の給排気を制御し店内環境の維持と空調の省エネを実現する正圧化制御システムなど、当社の自動化技術を生かした新商材を展開し、消費者の利便性とお客様の収益性向上に貢献していきます。
2020年度経営計画説明会の説明内容、
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AIにより自販機オペレーション業務を効率化
国内の飲料メーカーや自販機オペレーター会社では、深刻な人手不足を背景に商品補充業務などの効率改善が喫緊の課題となっています。当社は自販機運営に必要な「中身商品の需要予測」「自販機の遠隔設定」「販売計画」「配送ルート設定」などをAIでサポートするシステムを開発し、市場台数の過半を占める当社製自販機に適用すべくお客様に提案を進めています。売り切れによる機会損失や配送コストを減らしてお客様の自販機オペレーション業務を効率化し、収益性向上に貢献していきます。

外気侵入を抑制し店内環境の維持と空調の省エネに貢献
当社は店内の気圧を制御するシステムを開発しました。センサによって換気扇などによる排気と吸気のバランスを制御し、店舗の自動ドア開閉時の外気侵入を抑制します。空調の負荷を減らすことにより10%の省エネを実現、さらに粉塵の侵入を30%削減し、従業員の清掃負担も軽減します。店舗の省人・省エネに貢献するこのシステムはお客様から好評をいただいています。
