蕨市教育委員会様

Google Workspace for Education
蕨市教育委員会 蕨市教育委員会
全校で、一人一台端末のスタートラインに立つ。「一斉接続チャレンジ in わらび」

MISSION
目的

教育委員会主導の取り組みが、全校でのICT活用推進のきっかけに

埼玉県の南東部に位置し、人口75,726人(令和3年2月1日現在)、小学校7校、中学校3校の蕨市様。成人式発祥の地として、また、市域面積が5.11平方キロメートルの全国一小さい市として有名です。
「コンパクトシティ蕨」の強みを生かし、小学校全学年での35人学級の実施やALTの全校配置などをはじめ、整備されたICT環境を生かし、さらに魅力ある教育の創造に取り組んでいます。
2020年12月に、GIGAスクール構想に基づく一人一台の学習者用端末、ネットワーク環境の整備、全普通教室及び特別教室への大型提示装置を配備。
導入後間もない2021年1月15日に、教育委員会が主体となり、市内小・中学校の全児童生徒(約 4,500人)が一斉にインターネットに接続する「一斉接続チャレンジ in わらび」を実施しました。全児童生徒がインターネットを通じてつながり、学べる環境を体感して、学びに対する期待感を高めてほしいという想いが込められています。

「一斉接続チャレンジ in わらび」を中心になって進められたお二方にお話をお伺いしました

取り組みのきっかけを教えてください。
「導入のタイミングが学校により異なったので、スタートになるきっかけの日をつくれば、学校としても使い始めを認識してもらえて、教育委員会としても自信を持って「一人一台端末の活用がスタートした」と言えると思いました。子供たちの期待を裏切らないために、蕨市として全校一斉にスタートを踏み出せるようにしたかったのです。」(庄野氏)

提案を聞いてどう思いましたか。
「面白いと思いました。やはり、このようなきっかけがないと、納品が終わっても、なかなか端末の活用が進まない学校があったかもしれません。接続チャレンジ後、Chromebookを使った授業を進めている先生方が多く見られます。先生や子供たちの意識を高めるためにも有効だったと思います。」(松永氏)

  • 今回のチャレンジのもう一つの目的として、GIGAスクール構想で整備した高速大容量通信環境を試すというねらいがありました。児童生徒4,500人が YouTubeを同時に閲覧するという高負荷なチャレンジでしたが大きなトラブルもなく、事後アンケートでは、95%以上の児童生徒が問題なく閲覧できたと回答しました。

チャレンジ実施に当たって大変だったことはありますか。
「学校間で端末の導入に温度差がある状況でしたので、同じ目標に向かって、先生方に『やってみよう』と思ってもらうことが課題でした。不安の声もありましたが、全教員向けに教育委員会から発信した、YouTubeの事前説明動画がとても効果的でした。これまでは、代表の先生が研修内容を各学校で共有していましたが、時間もかかるし伝わりづらい情報などもありますよね。YouTubeで全教員に一斉に周知することで、各自のタイミングで動画を見られるのはとても良かったです。先生方にとってもこのような研修の仕方があるのだと知ってもらう良いきっかけになりました。」(松永氏)

一斉接続チャレンジを終えられて反響はありましたか。
「子供たちは自分で回答したアンケート内容がリアルタイムで反映される画面を見て、『友達や他校の児童生徒ともつながれることは面白い』と感じてもらえたようで嬉しいです。」(庄野氏)

「子供たちの方が、新しい環境を柔軟に受け入れている様に思います。『学習の中でどのように使っていきたいか』などを話している子供たちの姿が多く見られます。12月の時点では「一斉接続チャレンジ」を本当に実現できるのかと心配していた先生方もいましたが、大人が思っている以上に子供たちは順応できているのをみて安心感を得たようです。『すぐにうまく使えるかは分からないけれど、授業でどう活用していけるかを考えていきたい。』と多くの先生方から前向きなメッセージをいただいています。接続チャレンジで使ったYouTubeライブは終業式・始業式をはじめ、他校との会議や外部講師との接続等に活用するイメージが広がり、新しい取り組みにチャレンジする学校が増えています。(松永氏)

今後の展望を教えてください。
「蕨市として一人一台端末の活用のスタートを踏み出すことができました。今回の取り組みで子供たちが柔軟に対応できることが分かったので、先生方も今後の活用イメージを持てたのではないかと思います。ここからは学校にバトンタッチをし、各学校での活用促進を期待しています。」(庄野氏)

「一人一台端末は可能性が広がる学びのツールの一つ。教え込む授業形態ではなく教員はあくまでコーディネーターのような役割で子供たちが主体になれるような学びが必要だと思います。学校教育課としては先生方の活用を共有できる場をつくり、身近なところから活用を積み重ねていってもらいたいと思っています。」 (松永氏)

RESULT
結果

「一斉接続チャレンジ in わらび」

  1. 1

    4,500人がつながり「新しい学びのカタチ」を体感

    当日は市役所から市内小・中学校に向けてYouTubeのライブ配信を行いました。配信時間30分の中で、市長や教育長からの激励メッセージや、Google フォームを使ったアンケート、各校のChromebook貸与式の様子を動画で紹介しました。子供たちはリアルタイムに変動するグラフに友達同士で顔を見合わせて笑顔を見せながら、これから始まる新しい学びのカタチを体感していました。

    「一斉接続チャレンジ」の様子

  2. 2

    教育委員会が率先して、新しい取り組みに挑戦!

    教育委員会で一斉接続チャレンジのポスター作成や事前説明動画のYouTube公開を行いました。事前説明動画では、ドキュメントを利用した音声入力での文字起こしを字幕として表示しています。教育委員会が率先して様々な機能を利用することで、先生方に興味を持ってもらいたいという想いが込められています。

    「一斉接続チャレンジ in わらび」のポスター
    (提供:蕨市教育委員会)

蕨市教育委員会様の声

Chromebook導入前の2020年8月に、富士電機ITソリューションのスクールアシスタントにGoogle for Educationを使ってどのようなことができるのか、先生方が授業での活用イメージを持てるような 研修を実施してもらいました。
2020年12月にはChromebookの導入研修の中で、一斉接続チャレンジを想定したYouTubeの開き方について、手順書の作成や説明をしてもらいました。教育総務課・学校教育課・富士電機ITソリューションの三者間で、連携をとりながら導入や研修を進められたことはとても効果的だったと思います。先生方にとっても徐々に知識を増やすことができ、Chromebook活用の下地を作ることができました。

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