株式会社千葉興行銀行様
算定・可視化ソリューション



MISSION
導入の目的
サステナブルな経営の実現に向けて「脱炭素」を大きなテーマとして取り組む
千葉県を地盤とする地方銀行の株式会社千葉興業銀行様は、サステナブルな経営の実現に向けて「脱炭素」を大きなテーマとして取り組んでいます。2023年6月からは富士電機ITソリューションおよびゼロボード社と連携し、CO2排出量算定クラウドサービス「Zeroboard」を導入、自行グループのCO2排出量計測を開始しました。そこで培ったノウハウも生かして、取引先である地域企業の脱炭素経営を積極的に支援していく方針です。


地域発展と自行の成長は一心同体「脱炭素」化を
取引先へも広く推進
- 株式会社千葉興業銀行 経営企画部
- 調査役 井澤 綾子 様
サステナブルな経営に脱炭素は喫緊の課題
当行は千葉県を地盤とする地域金融機関です。県内の中堅・中小企業を資金やノウハウ面から支え、地域全体の発展に貢献しています。地域発展と当行の成長は一心同体で、ともに長期的に発展していくためには、サステナビリティの観点が不可欠と考えています。2021年6月には「ちば興銀サステナビリティ・ステートメント」を制定し、地域の経済・産業・社会の持続的な発展・繁栄に貢献していくことを表明しています。現在、推進している中期経営計画においても、サステナブルな経営を実現するための各種施策に取り組んでおり、脱炭素は大きなテーマの1つです。「安心して暮らせる、豊かな千葉の実現」、これは当行の成長ビジョンの一つですが、実は、千葉県はCO2排出量が全国で最も多く、脱炭素化は当行のみならず、地域全体における喫緊の課題と認識しております。
また、脱炭素化をめぐる状況は目まぐるしく変化しており、計画的な対応が求められています。取引先に最適なソリューションを提供するには、当行単独で行うよりも、深い知 見と豊富な経験を併せ持つ、プロフェッショナルとの協業が不可欠と考えていました。そのパートナーを選ぶため、2022年7月より本格的な検討を開始し、10社以上から情報収集やご提案をいただき、行内全体で十分に比較検討しました。
脱炭素化実現に向けた工程をトータルにカバーする
複雑、かつ急速に進化する脱炭素化の動きへ対応するには、3つのポイントである「認識する、計測する、削減する」と整合性をとって運用していくことが重要と考えました。その点、富士電機ITソリューションの提案は、そのポイントすべてをトータルに提供し、脱炭素化実現に向けた明確なロードマップを示していたことを高く評価しました。
また、当行の脱炭素化取り組みだけでなく、取引先である中堅・中小企業のお客さまに向けて脱炭素化を支援していく上でも、規模感、コスト面において導入しやすいサービ ス、メニュー体系をラインアップしていることも決め手になりました。富士電機ITソリューションとは23年5月に正式契約。6月にはゼロボード社とも連携して、当行グループへCO2排出量算定クラウドサービスZeroboard」導入を実施し、CO2排出量の計測を開始しました。
導入にあたっての教育、サポートも充実していました。当行グループのCO2排出量算出は総務部が担い、取引先のニーズの汲み取りは営業店の渉外行員が担当していますが、脱炭素化意識の醸成と正確な知識の蓄積には行内研修が役立ちました。また、計測方法も2週間に1度の頻度で、細かくサポートを受けました。金融機関という特性上、クラウドに上げる情報について、法的な面で制約を受けることがあります。こうした制約や事務的な問題についても、ゼロボード社のサポートを受けて、乗り越えることができました。

- 株式会社千葉興業銀行 営業企画部 コンサルティング企画室
- 上席調査役 勝倉 剛 様
排出量の可視化で新たな気付き取引先企業からも高い評価
CO2排出量を可視化することができました。特に、スコープ3排出量(バリュー・チェーン排出)が想像以上に多いことが分かり、新たな知見を得られました。その意味からも、プロフェッショナルのノウハウは不可欠のものと感じます。
これまで排出量の値の公表は年1回でしたが、新ソリューションの導入で、毎月公表することも可能です。そうなれば、今後は脱炭素化に向けた行員個々の取り組み排出量の可視化で新たな気付き取引先企業からも高い評価の成果も身近なものとして実感できるようになり、意識も変化していくのではと期待しています。今年度のIRでも、地方銀行として、積極的かつ先進的に取り組んでいることをアピールしています。取り組みはまだ始まったばかりですが、最高のスタートが切れたのではないかと感じています。

- 株式会社千葉興業銀行 経営企画部
- 上席調査役 高橋 和香子 様
良きパートナーとして地域の脱炭素化を支えてほしい
もう一つの大きなテーマとする、取引先企業の脱炭素化ニーズに対して、当行単独ではベストの対応をすることは難しいものがありますが、渉外行員と共に富士電機ITソリューションの担当者が同行して説明をサポートしてくれるなど、きめ細やかな対応が取引先からも好評です。
前述したように、千葉県はCO2排出量が全国で最も多く、県も「2050年までの二酸化炭素の実質排出量ゼロ」を宣言しています。地域の持続的な発展と成長のためには、脱炭素化は最優先で取り組むべき課題であり、この地域の金融機関として、積極的に関わっていくことを使命と考えています。その意味からも、当行の良きパートナーとして、新たなチャレンジを含めて、今後も富士電機ITソリューションのサポートを期待しています。