所沢市教育委員会様



MISSION
目的
「教育の本質」に迫るICT 活用を広げていくために
埼玉県所沢市教育委員会ではGIGA スクール構想を独自のものに落とし込むため、「GIGA スクール構想@TOKOROZAWA(TGS 構想)」を立ち上げ、保護者への理解促進、学校への伴走支援を丁寧に進めてきました。
導入から3 年目を迎える現在、学校現場で学び合いが活発に行われ1人1台端末の多様な活用が生まれています。

子供たちを誰一人取り残さず豊かな創造性を育む
「GIGAスクール構想@TOKOROZAWA(TGS構想)」について詳しく教えてください。
GIGAスクール構想を所沢市独自のものに落とし込んでいくために、既存の学力向上推進事業「学び創造アクティブPLUS」※1と結び付けながら、ICTの効果的な活用について研究を進めてきました。Chromebook導入当初から家庭への持ち帰りを想定し、家庭用ACアダプタも併せて整備したことや、保護者向けのリーフレットを定期的に配布して、家庭での理解を深めていただくことには特に意識をして取り組んできました。
GIGAスクール構想の端末整備後に、課題として感じられていたことはありますか。
令和3年度に、ネットワークの整備を行い、まずはChromebookの活用場面を増やすことを目標に取り組んできました。活用する場面が増えてくると同時に「ICTの利用が目的化」してしまわないよう、授業の中でどう活用できるかが課題でした。
令和4年度に富士電機ITソリューションのICT支援が始まり、授業の中での効果的な活用を具体的に支援してもらえたことで、活用を一歩前に進めることができました。
2023年には教員のICT活用力向上のために、具体的な目標(教員の60%を実りスキル※2にする)を定められたのですね。
もともと、学校には学び合いの文化があります。新たに導入されたICT機器についても、教員同士の学び合いによって、より効果的な活用につなげていけるようになることを期待しています。そのため、60%の教員が自信を持ってICT機器を使いこなせると言える状況になることで、この学び合いが一層深まり、子供たちの学びに還元されていくと考えています。
ICT支援員がTGS構想において担っている役割は何でしょうか。
各学校のニーズに応じた校内研修の講師を務めてもらったり、授業でのより効果的な活用法を提案してもらったりすることで、それまでICTを活用しきれていなかった教員が一歩踏み出すきっかけができ、子供たちの「深い学び」の実現に大きく貢献してくれています。まずは今年度の目標達成に向けて引き続き、教員に伴走して支援してもらいたいと思っています。
教育委員会、各学校のベクトルが揃っている印象を受けますが、普段どのようなことを意識されていますか。
目指すべき方向性は、校長や教育委員会のメンバーに継続的に発信することで、全体のベクトルが揃ってくると感じています。同じベクトルに向かって、各学校が取り組んでくれることで、市全体で少しずつ目標に近づいていき結果に表れてきています。
また、体制づくりも重要です。学校が「こんな取り組みをしたい」と思った時に、学校の思いを具現化できるようにバックアップしています。
今後のビジョンについておきかせください。
教師は「職人」であり、10年後20年後に子供がどうなっているかを考えながら「今、どんな関わりをするのか」を考えることが仕事です。子供たちが一人一台端末を「道具」として当たり前に使いこなせる環境を整えることで「TGS構想」を特別なものではなく、教育の本質に迫るものにしていきます。ICTをあくまでも手段として、自ら考える力を伸ばし、正しい判断力を身に付けてほしいと願っています。子供たちが持っている「心身のたくましさ」「未来を拓く知恵」「ふるさと所沢を愛する心」の三つの“宝”を掘り起こして、子供たちの無限に広がる可能性を大きく育てていきます。
※1「学び創造アクティブPLUS」:令和2年度より取り組んでいる所沢市学力向上推進事業。学校・家庭・地域が一体となり、児童生徒の学力向上を図っている。
※2 実りスキル:教員のICT活用力スキルチェックによるレベル分けの呼称。ICT機器を使って子供たちに新たな学びを実現するレベルをさす。
CloseUP
椿峰小学校
-
1
思考の時間を確保する「読み書き計算タイピング」
3年生以上は、毎週金曜日の朝に「チャレンジタイム」の15分間で「タイピング検定」を行っています。5分間600文字を超えると「名人」の認定証がもらえ、名人になると「T1グランプリ」に参加できる仕組みです。タイピング力を鍛えることで、授業の中での入力時間が短縮でき、思考の時間が確保できるようになりました。また、目標を持って粘り強くチャレンジする姿や集中力の高まりなどにもつながっています。
T1グランプリの様子。この日はクラス対抗戦で各チーム5人の総入力文字数で競う。5分間に1,000文字を超える児童もいる -
2
ICT支援員のアドバイスでGoogleサイトを活用
5年生の総合で、環境についての新聞を作る時にICT支援員から「Googleサイト」を紹介してもらいました。一人一人が個人でサイトを作成し、Classroomでお互いのサイトを共有しました。「Googleサイト」は、レイアウトが自由に作成できるため、子供たちの表現の工夫が見られました。
ノートを取るときは、紙でもChromebookでもわかりやすい方を選択してね」と日々、声をかけている
Teacher’s VOICE

所沢市立椿峰小学校
「学校に関わるすべての人を笑顔に」を最上位ミッションに掲げ、3つのC(Chance Challenge Change)で、一人一人の「今」を「未来」を大切にする教育を実践。STEAM教育はじめとしたICT活用の研究も意欲
的に行っている。

所沢中学校
-
1
生徒主体でタブレット活用ルールを作成
Classroomで出題された課題を生徒一人一人が学び方を選びながら取り組む
-
2
子供が本来持っている「学びたい」を引き出す
どの教科でも子供たちの能動性を引き出すことを意識した授業展開を取り入れています。例えば、社会科の新しい単元の導入では、Chromebookで班対抗のクイズを行いました。 子供たちは地図帳の中から答えを探し出す過程で、様々な情報に触れています。学校で協働して取り組むからこそ視野が広がったり、自ら学びたいと思うきっかけが創り出せたらと考えています。
教員がクイズ作成サイトで作成したクイズに班で協力しながら取り組む
Teacher’s VOICE

所沢市立所沢中学校
「はじめに子どもありき」を学校経営の基本理念として掲げ、子供の主体性を尊重した教育活動を実践している。
生徒一人一人が「能動的に学ぶ授業」でICTを積極的に取り入れている。

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- ICT支援員
KEY POINTS
- 教育委員会が積極的にICT支援員を巻き込むことで日々の支援につながり、学校での活用も広がっています。
- 教員のICT活用力スキルチェックに取り組みICT活用力アップ!
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