中野区教育委員会様


MISSION
導入の目的
校務の効率化を通じ子供たちの指導時間拡大へ
中野区教育委員会では、2025年12月より富士電機ITソリューションの協力のもと、生成AI(GeminiやNotebookLM)を区内の全小中学校29校に導入。 利用対象を教員に限定し、校務の効率化や教育の質の向上を目指した取り組みを本格化させています。AIに任せられる業務を効率化することで、 先生方が本来注力したい子供たちへの直接的な指導に割ける時間をより多く生み出すことに期待を寄せています。モデル校での実証事業や教員の 校務利用の成果を受けて、児童生徒の生成AI利活用についても検討を進めています。


校務効率化を通じて教育の質を向上
中野区では、Google Workspacefor Educationを各学校で活用してきましたが、生成AI については明確な利用方針を定めていませんでした。
しかし、文部科学省のガイドライン策定やAI技術の急速な進展もあり、現場からも活用したいと声が上がりました。これを受けて、
12 月から全校での教員による利用が正式にスタートしました。
導入の大きな目的は「教員の業務効率化」と「児童生徒の利活用についての検討」です。AIに任せられる業務をできるだけ効率化することで、
教員が本来注力すべき子供たちへの直接的な指導や授業準備、生活指導に割ける時間を生み出すことができるものと期待しています。
導入にあたっては、リテラシーの差による不安の声もありAI 特有の「ハルシネーション」への懸念や、個人情報の取り扱いといったセキュリティ面の
課題も多くありました。しかし、文部科学省のガイドラインに沿った運用方針を明確にし、富士電機IT ソリューションによる専門的な研修の受講を
セットにすることで、現場の理解を深めていきました。
校務と親和性が高く大幅な時短につながる
現在、100名程の教員が研修を受講し、業務での「Gemini」や「NotebookLM」の活用を始めています。
教育現場では文部科学省や東京都からの様々な資料を理解した上で進める必要のある仕事ばかりです。これらをNotebookLMに読み込ませることで、
今まで何時間もかけて読み込んでいた資料を瞬時に要約したり、必要な情報を抽出したりすることが容易にできるようになりました。
こうした作業は校務と極めて親和性が高いと感じます。
一方、Geminiは、学級通信のドラフト作成や行事の計画案、スライド資料の作成などで威力を発揮しています。プロンプトを工夫することで、
デザイン性の高い資料や多角的なアイデア出しが容易になり、資料作成の大幅な時短につながっています。
研修とICT 支援員を通じた手厚いサポート
利用率8割を目指して活用を加速
今回の導入において大きな役割を果たしたのが、富士電機ITソリューションの教育ICTコンシェルジュによる「生成AI研修」です。
研修の質がとても高く、特にセキュリティや個人情報保護に関するガイドラインを網羅した内容は、学校現場に安心感を与えてくれました。
また、操作方法だけでなく、具体的な活用事例を提示してくれたことで、教員が「自分でも使えそうだ」という実感を持つことができました。
加えて、5年前から継続しているICT支援員のサポートも重要なポイントです。教員にとって、顔の見える信頼関係があるICT支援員さんに、「Gemini」や
「NotebookLM」の開き方やソースの追加方法などを直接聞ける体制があることはとても心強く感じるようです。
問いに対するレスポンスがとても速く、的確なので、教育現場での活用の足を止めない鍵になっています。
今後の目標は、来年度中に教員の校務での生成AI利用率を高め、校務の改善を行うとともに、児童生徒の活用にあたっての課題を整理することです。
多くの教員がAIを使いこなすことで、現場独自のノウハウやプロンプトの共有が進み、区全体での底上げも期待しています。
また、児童生徒向けの生成AIのリテラシーに関する教育や効果的な利活用についても同時に検討していきます。文部科学省のガイドラインに沿って、
児童生徒の発達段階や安全性に十分配慮した上で、他自治体の活用方法も参考に教員を介した生成AIの利活用の在り方を検討したいと思います。
AI導入を検討している他自治体には「まずは使ってみること」をお薦めします。要約だけでもいいので触れてみて、AIの反応の肌感覚を掴むことが
大切です。また、富士電機ITソリューションのような専門的な知見と現場サポートを併せ持つパートナーと共に進めることで、
安全かつ効果的な導入が可能になると思います。


















