富士電機株式会社

アラームOC発生時の対処方法について教えてください。

ご質問

アラームOC発生時の対処方法について教えてください。

回答

OCは,インバータ出力電流の瞬時値が過電流レベルを超えたことを意味します。
考えられる原因および,対策については以下をご確認ください。

OC1 加速時に過電流になった。
OC2 減速時に過電流になった。
OC3 一定速時に過電流になった。

原因 チェックと対策
  • (1) インバータ出力が短絡している。
インバータ出力端子(U,V,W)から配線を外し,モータ配線の相間抵抗値を測定する。
極端に抵抗が低い相間がないかを確認する。
  • →短絡部を取り除く(配線,中継端子,モータの交換を含む)。
  • (2) インバータ出力が地絡している。
インバータ出力端子(U,V,W)から配線を外し,
メガーテストを実施する。
  • →地絡部を取り除く(配線,中継端子,モータの交換を含む)。
  • (3) 負荷が大きい。
モータに流れる電流を測定し,電流のトレンドをとり, システム設計上の負荷計算値より大きいかどうか,判断する。
  • →過負荷であれば,負荷を小さくするか,インバータの容量を大きくする。
電流のトレンドを確認し,電流が急変するかを確認する。
  • →電流が急変した場合,負荷変動を小さくするか,インバータの容量を大きくする。
  • →瞬時過電流制限を有効(H12=1)にする。
  • (4) トルクブースト量が大きい。
    手動トルクブースト(F37=0,1,3,4)の場合
トルクブースト(F09)を下げると電流が減少し,かつストールしないかを確認する。
  • →ストールが起こらないと判断した場合,F09を下げる。
  • (5) 加減速時間が短い。
負荷の慣性モーメントと加減速時間から加減速時に必要なトルクを計算し,適切か判断する。
  • →加減速時間(F07,F08,E10~E15,H56)を長くする。
  • →電流制限(F43),トルク制限(F40,F41,E16,E17)を有効にする。
  • →インバータの容量を大きくする。
  • (6) ノイズによる誤動作。
ノイズ対策(接地の状態,制御/主回路配線と設置)の方法を確認する。
  • →ノイズ対策を行う。
    FRENIC-Aceユーザーズマニュアルの付録A「インバータの上手な使い方(電気ノイズについて)」を参照してください。
  • →リトライ機能(H04)を有効にする。
  • →ノイズ発生源の電磁接触器のコイル,ソレノイドなどに
    サージアブソーバを接続する。
  • (7) モータ空転中の始動。
モータが空転している状態で通常始動を行うと過大な電流が流れます。
  • →拾いこみ機能(H09/d67)を有効にしてください。
  • (8) 端子【PLC】と【CM】が短絡している。
  • →端子【PLC】と【CM】が短絡していないか確認してください。(3.7kW以下)

注意事項

なし

ワンポイントアドバイス

なし

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