富士電機株式会社

国内で培った一括提案力と豊富なエンジニアリング経験を強みに、海外で変電事業、電気設備丸ごとビジネスの拡大を図ります。
写真:河野 正志

執行役員
パワエレシステム エネルギー事業本部長
河野 正志

事業内容

  • エネルギーマネジメント

    電力流通、スマートメータ、産業変電、鉄道地上変電、産業電源
  • 施設・電源システム

    データセンター、無停電電源装置(UPS)、施設電機、電機盤
  • 器具

    受配電・制御機器

主な向け先

  • 電力会社、素材プラント(鉄鋼、化学など)、データセンター、機械セットメーカー

強み

  • 電力の安定供給と最適化に貢献する幅広い製品・システムから保守サービスまでの一括提案
  • 電力の安定供給と最適化にかかる豊富な納入実績、エンジニアリング経験
  • 国内外自社工場で磨き上げた省エネのノウハウ

富士電機の事業分野についてはこちら

富士電機の事業分野
売上高:2023年度中期経営計画 2,350
営業利益:2023年度中期経営計画 195
設備投資額:2019~2023年度累計計画 490
研究開発費:2019~2023年度累計計画 310

中期経営計画の方針

変電機器、電源機器、盤などのグローバルで競争力のある製品を投入し、ものつくり・エンジニアリング体制を強化、国内で培った一括提案力により、海外で変電事業、電気設備丸ごとビジネスの拡大を図ります。

中期経営計画説明会の説明内容、
質疑要旨についてはこちら

2023年度中期経営計画説明会

市場に対する課題認識と事業機会

経済成長が著しい東南アジアやインド・中東では、電力需要の拡大、変電所やデータセンターなど社会・産業インフラへの投資が続いており、電力の安定供給のため電力会社、工場、ビル向けに変電設備や盤などの需要が堅調に推移しています。

国内では、1970年~1980年代に素材プラントや鉄道会社に納入した変電設備など設備の老朽化を背景に、事故の予防や高効率化を目的とした設備の更新投資が継続すると見込んでいます。

また、環境意識の高まりやエネルギーコスト抑制の観点から、省エネやCO2排出削減に向け、工場全体のエネルギーの見える化・最適化へのニーズが増えています。電力変換効率の高い製品の導入だけではなく、お客様において最適なエネルギー需給制御を実現するエネルギーマネジメントシステム(EMS)活用の機会が増加していくことが見込まれます。

主な取り組み(2019・2020年度)

プラントシステム事業の体質強化

データセンターや鉄道向けに盤や変電機器の需要拡大が見込まれるなか、収益性向上に向け、開発・生産体制の再構築に取り組んでいます。

2019年度は、変電機器のマザー工場である千葉工場において、複数拠点に分散していた開発・設計・エンジニアリング機能を集約するエンジニアリングセンターの建設に着手しました。2020年度は盤の標準化設計・評価機能を東京工場に集約し、生産性向上を目指したシステム棟の建設に着手します。機能集約により製品・システムの標準化を推し進めるとともに、試験環境の整備にも取り組みます。現地環境を模擬的に再現することができる試験設備を活用し、出荷時の製品品質の完成度を高め、現地での手戻り削減や試験時間の短縮につなげます。

これらの取り組みの推進により、競争力のある新商材の開発を加速するとともに、標準化のさらなる拡大や生産・試験の合理化を図り、コストダウン・納期短縮を実現していきます。

電気設備丸ごとビジネスの拡大

5GやIoT普及を背景に、大型のデータセンターや半導体工場の需要が堅調に推移しており、同業種への電気設備丸ごとビジネスの受注が拡大しています。

2019年度は、データセンターの大型化に対応するため、大容量無停電電源装置(UPS)を開発・発売しました。単機容量は330kVAから1,000kVAまで対応し、装置の並列運転により最大8,000kVAの大規模システムも構築することが可能です。

当社は幅広い製品ラインアップに加え、施設の設計から機器調達、工事などを一括で請け負うことで、データセンターの早期建設や省エネ化を実現できており、グローバルに展開する外資系事業者からの受注も年々増えております。

2020年度は、これまでの国内での豊富な納入実績を活用し、東南アジアでも電気設備丸ごとビジネスを拡大していきます。

ビジネスの詳しい内容については
こちら

データセンター
インフラ丸ごとビジネス

2020年度経営計画説明会の説明内容、
質疑要旨についてはこちら

2020年度経営計画説明会

Close Up!

グローバル変圧器の開発、電力の安定供給に貢献

電力需要が旺盛な東南アジアやインド・中東では発電所や変電所の建設が相次いでいます。

変圧器や開閉装置などの変電機器は、発電所や変電所を構成する主要な機器であり、「高信頼性」が要求されます。一方、変電所は用地取得が難しい都市部にも建設されることが多く、「小型・軽量化」も求められています。

世界最小クラスかつ大幅なコストダウンを実現したグローバル変圧器を開発し、タイの生産拠点で現地生産を行います。

変圧器、開閉装置、盤など競争力あるグローバル商材の開発・製品化を推進し、アジアやインドなど海外市場で電力の安定供給と設備の安定稼働に貢献していきます。

写真:変圧器生産現場

グローバル変圧器外観

写真:工場外観

富士タスコ社(タイ生産拠点)

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