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富士電機レポート2026/統合報告書/セグメント概況/食品流通

04 / FOOD AND BEVERAGE DISTRIBUTION — セグメント別概況

食品流通

常務執行役員 食品流通事業本部長 浅野 恵一
常務執行役員
食品流通事業本部長
浅野 恵一

安定的な利益の創出と成長・新領域でのビジネス拡大を目指します。

MARKET

市場動向と事業機会

食品流通市場は、国内の自販機市場が縮小傾向にある一方、コンビニ市場では省エネや環境対応への需要が増加しています。また、食品・医薬・外食といった新分野においては、自動化・省人化ニーズの高まりとともに、新たな需要が顕在化しています。

サブセグメント市場動向と事業機会
自販機 国内は、飲料メーカの機材投資は前年から縮小する一方、人手不足に伴う自販機オペレーションの効率化、および食品・医薬といった新分野における冷蔵帯ニーズが高まっています。
海外は、中国・東南アジアを中心に嗜好の変化に伴うコーヒー需要が増加する見込みです。
店舗流通 コンビニ分野は、ショーケースの環境対応に加え、カウンター販売商品のニーズが多様化し対前年度で増加、外食チェーンなどの新分野は、人手不足による省人化・省力化ニーズが高まり、セルフコーヒー機材などの需要が増加する見込みです。
PERFORMANCE

業績概況

2025年度は、前年度の新紙幣発行(改刷)に伴う自動釣銭機更新需要の剥落を店舗設備機器の需要増で挽回した一方、国内自販機需要の減少により、売上高は対前年度35億円減少の1,080億円、営業利益は対前年度8億円減少の131億円、営業利益率は12.2%となりました。

2026年度は、国内自販機のシェアアップ効果、また店舗流通事業のカウンター機材案件の増加、新分野向け新製品拡販施策により、売上高は対前年度70億円増加の1,150億円、営業利益は対前年度9億円増加の140億円、営業利益率は12.2%を計画しています。

業績推移

(億円)

2025年度の成果

  • コンビニ向け紅茶マシン、縦型釣銭機など新製品の市場投入
  • インド向け飲料自販機の展開開始

2026年度の課題

  • 新分野の参入加速による食品流通全体のトップライン拡大
  • 海外ビジネスの展開拡大
CAPEX & R&D

設備投資・研究開発

設備投資額

(億円)

研究開発費

(億円)
※研究開発費はテーマに応じてセグメントに分類したもので、決算短信記載の数値とは異なります。

主な設備投資計画

  • ものつくりDXによる生産性の向上(自動化・内製化の拡大)

主な研究開発計画

  • 新分野向け新商材
    • 国内:受取ロッカー、エスプレッソマシン
    • 海外:インド向け自販機、グローバルディスペンサー
PRIORITY MEASURES

重点施策

高付加価値商材拡大による収益力強化

国内の自販機事業では、シェア8割弱という圧倒的な市場占有率を基盤に、飲料メーカとのパートナーシップを高め、オールペットボトル対応機やカップ自販機といった高付加価値商材の展開を強化していきます。また、双方向通信機の搭載により、需要動向に応じて価格を柔軟に変えるダイナミックプライシング機能やQRコード決済への対応、さらには売上・在庫管理といった自販機オペレーション効率化サービスを提供することで、飲料メーカの課題解決に向けた提供価値の最大化を目指します。

店舗流通事業では、国内大手コンビニを中心に、店舗丸ごとの課題を解決するトータルソリューション提案を強化します。環境・省エネニーズに応えるノンフロン新冷媒に対応したショーケースや扉付きショーケース、消費者の嗜好多様化に対応するカウンター機材(紅茶マシン、カフェラテ機、常温什器)の展開、省人化・省スペースに対応した縦型釣銭機といった店舗のオペレーション効率化に貢献する高付加価値商材を投入します。

ものつくりにおいては、自販機部品のモジュール組立の自動化・内製化の拡大、自販機次期モデルに向けた標準化、ショーケースのプラットフォーム開発といった設計コストダウン、また、素材価格高騰に対する鋼材・銅の使用見直しなど、トータルコストダウンを推進し、収益力の更なる強化を図ります。

国内新分野開拓および海外エリア別の新商材拡販

事業基盤の強化に向けて、成長領域である国内の新分野開拓とグローバル事業拡大に取り組みます。国内の新分野においては、自販機事業で培ってきた冷熱・堅牢技術を水平展開し、食品・流通業向けにリクエスト商品の冷蔵受取ロッカーや、薬機法改正を見据えたくすり受取ロッカーの市場創造を図ります。また外食チェーン向けには、従来のドリップ型コーヒーマシンに加え、国内初となるエスプレッソマシンを開発・市場投入し、海外メーカの牙城となっている市場でシェア拡大を目指します。さらには、飲料メーカの倉庫向けに自動ピッキングロボなど、お客様のサプライチェーン全体へアプローチする自動化ソリューションを展開し、事業領域の拡大を図ります。

グローバル事業においては、重点市場であるインドで総合商社との協業により、大手飲料メーカ向けに飲料自販機の展開を進めます。また、既存市場においては、中国やタイを中心に急速に高まるコーヒー市場に対しグローバルコーヒーマシンを投入するほか、中国でのアイス自販機の展開など、エリアごとに新商材をタイムリーに投入し、売上拡大を図ります。

2030年に向けた商品戦略
2030年に向けた商品戦略。国内自販機、店舗流通(コンビニ)、新分野、グローバルの4領域について、既存分野から新規分野まで、2026年および2030年に向けた商品展開を放射状に示した図。

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